天得院・秋の特別拝観

皆様は東福寺へ行かれたことがあるでしょうか。東福寺は、特に秋の通天橋が有名で、洗玉澗にかかる通天橋の上から渓谷の紅葉を望む景色は素晴らしく、毎年多くの方がこの景色を求めて訪れられます。この東福寺は、以前(→こちら)にもご紹介させて頂いておりますので、本日はこの東福寺塔頭の一つである天得院をご紹介させて頂きます。
天得院は、正平年間(1346〜70)に無夢一清禅師によって開創された東福寺塔頭で、桔梗の寺として知られています。この天得院は、応仁の乱などによって荒廃してゆくのですが、豊臣秀吉や秀頼の学僧として寵愛を受けていた文英清韓(ぶんえいせいかん)によって再興されます。しかし、この文英清韓方広寺の鐘名を撰文した際に、「国家安康、君臣豊楽」という文字を入れた為に徳川家康の怒りを招き、寺を取り壊されてしまったと言われています。現在残されている建物は1789年に再建されたもので、通常は非公開とされていますが、桔梗の美しい初夏と、紅葉の美しい秋に特別公開されていますので、皆様も一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
この天得院の庭は、杉苔に覆われた枯山水の庭園で、1年にわたって様々な花を楽しむことができます。初夏や初秋には庭園一帯に咲き乱れた桔梗を、秋には紅葉を楽しむことができます。この他にもツツジツワブキ、萩を楽しむことができるのですが、ちょうど11月1日から12月7日まで秋の特別拝観が行われています。この期間中、11月14日から12月6日までは夜のライトアップも行われますので、落ち着いた静かな雰囲気の中、のんびりと庭やお茶を楽しんでみられてはいかがでしょうか。年に数回しか公開されませんので、この機会に一度訪れてみられてはいかがでしょう。



天得院
住所:京都市東山区本町15-802(東福寺山内)
開門時間:通常非公開 6月中旬〜7月初旬・11月のみ公開
料金:大人 300円、小人 200円
問合せ:075-561-5239
アクセス:JR奈良線 東福寺駅 徒歩8分
○秋の特別拝観
日時:11月1日〜12月7日 9:30〜16:00
○夜間ライトアップ
日時:11月14日〜12月6日 17:00〜20:30
料金:大人 500円、小人 300円



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☆天得院☆