京都の黒豆

皆様は、黒豆はお好きでしょうか。最近では黒豆入りの和菓子や煮豆だけでなく、ケーキやチョコレートなどといった洋菓子、黒豆茶や黒豆コーヒー、黒豆ココアなどといった飲料として様々なお店で売られていますので口にされる機会も多いのではないでしょうか。また、黒豆の品種で有名な丹波の黒豆以外にも、京都で生産されている黒豆には和知黒や紫ずきんなどがありますので、皆様もどこかで目にされたことがあることでしょう。この黒豆も大豆の一種で、普通の大豆に比べて表皮が黒い為、黒豆と呼ばれています。一般的にお店で見られる黒豆は、冒頭のように加工されたものがほとんどなのですが、毎年今の時期になると黒く色づく前の黒大豆が枝豆として売られているのを見つけることができます。一般的な枝豆に比べると粒が大きく、サヤの表面にある産毛や、サヤに現れる黒ずみ、茶褐色の斑点などが特徴とされています。枝豆として出回る時期はごく短い期間に限られてしまう為、めったに店頭で目にすることはありませんが、先述のように普通の枝豆より大きくコクもあり食べ応えがありますので、見つけられた際には一度試してみられてはいかがでしょうか。
さて、皆様は丹波の黒豆という名前にも付けられている丹波という地域がどのあたりにあるかご存知でしょうか。丹波、丹後、但馬の3つを合わせて三丹とも呼ばれている丹波ですが、京の都への出入り口にあたる場所に位置している為、都で戦が起こった時には幾度となく戦火に巻き込まれました。この丹波は、京都と兵庫県にまたがって広がる地域を指し、もともとは丹波国があった地域になります。この丹波国は、大きく分けると亀岡盆地、由良(福知山)盆地、篠山盆地の3つの大きな盆地で構成されるのですが、その1つである亀岡盆地が太古の昔には大きな湖で、風が吹くと丹色(にいろ)の波が立ったことから丹波と呼ばれるようになったとされています。地層からも湖であったことは確認されているのですが、この盆地(湖)の亀岡と嵐山の間にあたる部分を大国主命が切り開いて水を流し、この切り開いた渓谷を大国主命の妻神である三穂津姫命の名前にちなんで保津川保津峡と呼ぶようになったとする伝説も残されています。
そのような丹波ですが、黒大豆の枝豆狩りの体験が出来る場所や、丹波ワインのワイナリーなどもありますので、皆様も秋のドライブがてらに丹波を訪れてみられてはいかがでしょうか。



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