興聖寺・宇治十二景 

10月も終わりが近づいてきましたが、皆様はもう紅葉狩りをされましたでしょうか。徐々に色づき始めていますので、皆様の近くでも見ごろを迎えた場所がたくさんあるのではないでしょうか。京都でも、以前にご紹介させて頂いているスポット(*[紅葉])などで見ごろを迎えた場所がありますので、またそちらにも足を運んで頂ければと思います。
さて、皆様は宇治の興聖寺というお寺をご存知でしょうか。琴坂の風景が宇治十二景の一つに数えられているこのお寺は、秋には紅葉のトンネルが奇麗なことで知られています。また、この琴坂では春には桜がトンネルを作り、自生している山吹の花も奇麗に咲き並ぶ様子が綺麗なことで有名です。曹洞宗の修行道場であるこのお寺は、1236年に道元禅師を開祖として伏見深草に建てられたのですが、禅師が越前(福井県)の永平寺に移られた後に興廃し、応仁の乱によって焼失してしまいました。その後、1649年に当時の淀城主であった永井尚政によって現在の場所に再興され、今日に至ります。本堂は伏見城の遺構と伝えられており、法堂縁側の天井には血の手形や足形がうっすらと残されていたり、廊下が鴬張りにされていたりしています。また、本尊は釈迦如来なのですが、天竺堂には手習観音と呼ばれる観音像も安置されています。この観音像は宇治十帖古跡の手習の社に祀られていた木像聖観音立像で、平安時代中期のものと言われています。
この興聖寺宇治川に面した表門から山門までの約200mの参道が先述の琴坂なのですが、参道の両側を流れる山水の小川のせせらぎが琴のような音色を響かせる為、琴坂と呼ばれているのだそうです。また、永井尚政によって再興された際に、宇治七名園の一つに数えられていた朝日茶園に移された為、本堂前庭の石組みの庭園にはツツジやサツキも綺麗な姿を現します。ちょうどこれからは紅葉のシーズンとなり、琴坂には紅葉のトンネルが現れますし、それ以外にも、宇治には紅葉の綺麗なスポットがたくさんありますので、皆様もこの季節に一度宇治を訪れてみられてはいかがでしょうか。



興聖寺
住所:〒611−0021 京都府宇治市宇治山田27−1
拝観時間:5:00〜18:00 境内自由(本堂特別拝観 志納・要予約)
問合せ:0774-21-2040
アクセス:京阪宇治駅より徒歩約10分/JR宇治駅より徒歩約17分


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