笠置寺・もみじ公園ライトアップ

皆様は奈良の東大寺へ行かれたことがあるでしょうか。この東大寺盧舎那仏像が奈良の大仏としてよく知られているのですが、お水取りの行われる二月堂なども有名ですね。さて、皆様はこのお水取りという行事が最初は京都で行われたことをご存知でしょうか。お水取りは、旧暦の二月に行われる東大寺の代表的行事で、奈良時代に実忠和尚によって始められたものなのですが、この実忠や実忠の師匠で、東大寺の開山である良弁が修行を行った笠置寺が京都にありますのでご紹介させていただきます。
笠置寺は、京都と奈良の県境に位置し、木津川の南岸にある笠置山を境内としています。この辺りは、月ヶ瀬街道や伊賀街道の交わる地にあることから、水陸交通の要地として栄えました。この笠置寺のある笠置山は、標高289mほどの小さな山なのですが、山中のいたるところに花崗岩の巨岩が露出しており、千手窟や胎内くぐり、太鼓石、蟻の戸わたりなどがあり、2000年以上も昔から信仰されてきたと考えられています。また、この千手窟で良弁が修行をし、舟運の妨げとなっていた岩を掘削することができるようになったとする伝説があったり、山にある龍穴という奥深い洞窟で修行をしていた実忠がその洞窟の奥へ進むと、弥勒菩薩の住む兜率天へ繋がっており、そこで行われていた行法を伝えたのがお水取りであるとされています。そして、そのお水取りの第1回目は笠置寺で行われ、2回目からは東大寺で毎年続けられていると言われています。
この笠置寺では、それぞれの巨岩の雰囲気を味わうことも楽しみの一つなのですが、本尊の弥勒仏は磨崖仏(まがいぶつ)と呼ばれる岩壁に掘り込まれた仏像で、今は光背しか残されていませんが、その大きさからは様々なものを感じられるのではないでしょうか。山全体が境内なので全体を一周すると1時間程かかりますが、見所も多く、景色も良いので散策するには丁度良いのではないでしょうか。また、11月1日〜11月30日までは境内のもみじ公園が夜間ライトアップされますので、一度訪れてみられてはいかがでしょう。



笠置寺(かさぎでら)
住所:〒619−1303 京都府相楽郡笠置町笠置山29
拝観時間:8:00〜17:00(12月〜3月 〜16:00)
料金:大人 300円、中学生 100円
問合せ:0743-95-2848
アクセス:JR 笠置駅 徒歩40分
○もみじ公園ライトアップ
日時:11月1日〜11月30日 17:00〜21:00
問合せ:笠置町総務企画課 0743-95-2301



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