瑠璃光院
皆様はすでにどこかへ紅葉を見に行かれたでしょうか。これまでにもご紹介させて頂いているように、京都には紅葉の名所と呼ばれる場所がいくつかあり、春の桜の時期と同じように、秋にも多くの観光客で賑わいます。そのような観光名所の中に、大原も挙げられるのですが、本日は市内から大原へ向かう途中にある琉璃光院と呼ばれるお寺をご紹介させて頂きます。
琉璃光院は、以前にご紹介させて頂いている八瀬（→こちら）にあり、叡山電鉄の八瀬比叡山口駅から川を挟んで徒歩5分ほどのところになります。約12,000坪の敷地には、京数寄屋造りの名人と言われる中村外二によって建てられた延240坪にもなる書院や、三条実美によって喜鶴亭と名づけられた茶庵などがあり、八瀬の自然を借景とした庭園が広がります。これらの書院や庭は、大正後期から明治初期にかけて改築、造営された比較的新しいものなのですが、庭園は瑠璃の庭、山露路の庭、臥龍の庭に分かれ、主庭である瑠璃の庭には、十数種類の苔が敷かれた中を小川が流れ、瑠璃色に輝く浄土の世界を感じることができるのだそうです。書院からは、この瑠璃の庭を眺めることができますので、広々とした書院で、ゆったりと庭を眺めてみられてはいかがでしょうか。
この瑠璃光院では、12月7日まで秋の特別拝観が行われています。この特別拝観では、普段は博物館に預託されている寺宝の中から数点が特別展示されます。毎年展示される寺宝は違いますので、毎年訪れられても新しいものを見ることができるのではないでしょうか。また、それだけでなく、参道の楓が紅葉し、庭から眺めることのできる景色からも秋を楽しむことができます。囲碁本因坊の対局の場などにも使われている落ち着いた雰囲気のお寺ですので、少しのんびりとした時間を過ごしに訪れてみられてはいかがでしょうか。敷地内には八瀬の名物であるかま風呂も残されており、実物を見学することもできますので、訪れられた際には一度見学されてみてはいかがでしょうか。
瑠璃光院
住所：京都市左京区上高野東山55
拝観時間：10:00〜17:00（受付〜16:30）
料金：大人 500円、中高 300円
問合せ：075-781-4001
アクセス： 叡山電鉄 八瀬比叡山口駅 徒歩5分
○秋の特別拝観
日時：10月1日〜12月7日
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