実相院・秋季特別展

皆様は大河ドラマを見ておられるでしょうか。現在放送中の篤姫もあと数回で最終回を迎えることになるのですが、この篤姫に関わる展示が実相院で行われています。実相院日記と呼ばれる260年間書き伝えられてきたものから、篤姫(天障院)や和宮徳川家茂といった人々に関する記事を取り上げて展示されているのですが、ドラマとはまた違った視点からそれぞれの人物を感じることができるのではないでしょうか。この秋季特別展は、12月14日まで行われますので、是非一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。
さて、この展示の行われる実相院は、開基を静基とする単立の寺院で、不動明王を本尊としています。1229年に創建された当初は紫野の辺りにあったのですが、応仁の乱から逃れる為に岩倉へ移転したのだそうです。しかし、多くの伽藍が戦火に巻き込まれて消失し、皇室や徳川家から援助を受けて再建されました。門跡寺院でもある実相院は、代々の住職を天皇家と繋がりのある方が勤めたことなどもあり、本堂は東山天皇中宮であった承秋門院の女院御所を、四脚門や車寄は御所よりそれぞれ移築されたものになります。老朽化が進んでおり、倒れる寸前で支えられているものもあるのですが、当時の建物をじっくりとご覧になられてはいかがでしょうか。
また、この実相院の庭は、池泉回遊式庭園と枯山水の石庭があり、紅葉の季節はもちろんのこと、新緑や桜の季節にも素晴らしい景色を見せてくれます。さらに、この庭は、磨き上げられた黒い板の間に移ったものを鑑賞するというもう1つの珍しい楽しみ方ができます。「床緑」や「床紅葉」と呼ばれるこの景色は、正午頃にもっとも美しく見ることができるのですが、紅葉の時期には夜間のライトアップも行われ、また違った雰囲気を楽しむことができます。直接見える景色だけでなく、空気や水のように、床を通して感じる景色も楽しんでみられてはいかがでしょうか。



岩倉実相院
住所:京都市左京区岩倉上蔵町121
拝観時間:9:00〜17:00
拝観料:大人 500円、小中学生 250円
問合せ:075-781-5464
アクセス:叡山電鉄 岩倉駅/京都バス 岩倉実相院停
○秋季特別展「幕末の岩倉」〜実相院日記「篤姫」の時代〜
日時:10月11日(土)〜12月14日(日)
○夜間特別拝観「紅葉・石庭ライトアップ」
日時:11月15日(土)〜11月30日(日) 18:00〜21:00(午後5時〜6時は閉門)
拝観料:500円  お茶席 500円



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☆実相院☆