南禅寺・水路閣

南禅寺

皆様は以前にご紹介させて頂いておりますインクライン(→こちら)を覚えておられるでしょうか。詳しくは過去の記事を参照頂ければと思うのですが、琵琶湖疏水の成り立ちやインクラインの仕組みを紹介させて頂いている話の中で、南禅寺水路閣という名前が登場しているのですが、皆様はこの南禅寺水路閣をご存知でしょうか。
南禅寺水路閣は、南禅寺の境内を横切る赤レンガ造りの水道橋で、アーチ状に作られた橋の上部に疏水が通されており、毎秒2トンもの水が流れています。建設当初は、景観等の関係で反対意見も多かった水路閣ですが、今では京都を舞台にしたサスペンスドラマなどにも度々登場し、カメラを片手に訪れる方も多くおられます。時代と共に、周りの景色に溶け込み、京都市指定史跡にも指定されています。日本の建築史上でも重要な建築物になりますので、皆様も南禅寺へ訪れられた際には水路閣へも足を運んでみられてはいかがでしょうか。
また、この水路閣を境内に置く南禅寺は、臨済宗の寺院で、太平興国南禅禅寺というのが正式な名称となります。開基を亀山法皇とする日本最初の勅願禅寺であり、別格として京都五山及び鎌倉五山の上におかれています。境内の山門は歌舞伎の楼門五三桐で石川五右門が「絶景かな絶景かな」という事で有名な山門で、2階建の造りになっています。五鳳楼と呼ばれる2階部分には、特別拝観期間に上ることができ、京都市内を見渡すことができますので、期間中に訪れられた際には一度上ってみられてはいかがでしょうか。また、国宝にも指定されている方丈は大方丈と小方丈から構成されており、大方丈には120面にもなる重要文化財に指定されている狩野派の障壁画が旧御所から引き継がれており、方丈前の枯山水庭園は虎の子渡しの庭と呼ばれ、名勝に指定されています。広い境内にはこの他にも見所が多くありますので、訪れられた際にはゆっくりと散策されてみてはいかがでしょうか。
この南禅寺は、紅葉の名所として特に有名ですが、これからの季節には桜を楽しめるスポットでもあります。先述の通り、近くにはインクラインがあり、哲学の道や岡崎へも歩いて行ける場所ですので、銀閣寺や岡崎の散策コースに組み込んでみられてはいかがでしょうか。



南禅寺
住所:京都市左京区南禅寺福地町
開門時間:8:40〜17:00(12/1〜2/28 〜16:30)
料金:境内自由(山門、方丈など別途拝観料が必要)
問合せ:075-771-0365
アクセス:地下鉄東西線 蹴上駅 徒歩10分/市バス 南禅寺永観堂道停 徒歩8分



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☆南禅寺☆