積善院準提堂・五大力尊法要

皆様は人食い地蔵と呼ばれているお地蔵様があることをご存知でしょうか。このお地蔵様の本来の名前は崇徳院地蔵なのですが、少しずつ訛って人食い地蔵と呼ばれるようになったのだそうです。この崇徳院地蔵は、名前が入っているように崇徳天皇を祭ったもので、積善院準提堂(せきぜんいんじゅんていどう)というお寺の境内に祭られています。怖い名前をしてはいますが、無病息災のご利益があるとされていますので、皆様も一度お参りされてみてはいかがでしょうか。
さて、崇徳院地蔵の祭られている積善院準提堂は、聖護院の塔頭で、聖護院のすぐ東隣にあります。もともとは積善院と準提堂という別々の寺院で、積善院は鎌倉時代の創建であるとされています。対する準提堂は江戸時代に建立されたもので、明治時代の初めに積善院と合併されました。その為、積善院境内へ移転された元準提堂の建物を本堂として、現在の本尊である準提観音像と積善院の本尊であった不動明王像が一緒に祀られています。この本堂の西側には、積善院の本堂であった建物があり、阿弥陀如来像などが祀られています。この他にも、境内には歌舞伎や浄瑠璃などに登場するお俊・伝兵衛の供養塔もあります。昭和27年に豊竹山城少椽らによって建てられたこの供養塔は、冒頭にも登場している崇徳院地蔵のすぐ傍にありますので、こちらの方にも足を運んでみられてはいかがでしょうか。
また、この積善院準提堂は、2月23日に五大力尊法要が行われます。この法要では、秘仏である五大力菩薩が一日だけ開帳されます。この五大力菩薩は三宝を護持する国王を守護する大力があるとされており、法要ではその大力による国家鎮護・万民豊楽を祈願します。この日に授与される五大力菩薩の分身御影のお札を門口に祀ると、家を守り、盗難に遭わないと言われていますので、皆様も一度お参りされてみてはいかがでしょうか。



積善院準提堂
住所:京都市左京区聖護院中町14
拝観時間:9:00〜16:30 境内自由
問合せ:075-761-0541
アクセス:京阪電車 神宮丸太町駅 徒歩8分/市バス 熊野神社前停 徒歩3分
五大力尊法要
日時:2月23日
7:00〜関白法要・秘仏開帳、9:00〜粕汁無料接待(なくなり次第終了)
10:30〜大般若経転読法要、16:00〜御札焼き
9:00〜15:30柱源護摩供(行者堂)、13:00〜15:30柱源護摩供(本堂)



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