法然院

皆様は哲学の道を歩かれたことがあるでしょうか。今までにも、哲学の道やその周辺にあるスポットをご紹介させて頂いておりますので、場所はだいたいご存知なのではないでしょうか。この哲学の道周辺の観光スポットには、南禅寺安楽寺こちら)、永観堂こちら)、銀閣寺(こちら)、インクラインこちら)など、様々な歴史をもったものがあるのですが、その中の一つ、法然院を皆様はご存知でしょうか。
法然院は浄土宗系の単立寺院で、正式名は善気山法然院萬無教寺といいます。法然上人が住蓮(じゅうれん)や安楽といった弟子と共に六時礼賛をつとめたお堂が始まりとされているのですが、この住蓮や安楽は、法会に加わっていた宮中の女官である鈴虫や松虫が道心を発して出家してしまったために、後鳥羽上皇の怒りに触れ、死刑に処せられたのだそうです。その際に、法然も四国へ流されてしまい、お堂は荒廃してしまうのですが、1680年に知恩院の38世である万無心阿が法然上人を偲び念仏道場として再興させ、今の法然院となりました。
法然上人二五霊場の第19番札所でもあるこの法然院の方丈は、もともとは伏見にあった後西天皇皇女誠子内親王の御座所を移したもので、重要文化財である狩野光信筆の襖絵や堂本印象筆の襖絵が収められています。この方丈の内部は通常非公開なのですが、年に2回、春と秋に特別公開されますので、訪れられた際にはこの襖絵もじっくりと観察されてみてはいかがでしょうか。また、この方丈以外にも本道や経蔵、講堂や鐘楼などが建ち並び、ひっそりとした寺院の雰囲気を楽しむことができます。先述の通り、方丈や本堂といった伽藍内は通常非公開なのですが、三門から本堂までの参道が開放されており、本堂の正面から本尊である阿弥陀如来や散華を見ることができます。この他にも、境内には著名な学者や文人のお墓も多くあります。また、善気水と呼ばれる名水として有名な湧き水も湧き出していますので、皆様も訪れられた際には探してみられてはいかがでしょう。
また、境内には椿が多く五色散り椿や貴椿、花笠椿といった三銘椿が植えられおり、この先、3月の下旬から4月中旬頃が見ごろとなりますので、一度訪れてみられてはいかがでしょうか。



法然院
住所:〒606-8422 京都市左京区鹿ヶ谷御所ノ段町30
拝観時間:6:00〜16:00
※方丈庭園等の拝観は特別拝観期間(春季 4/1〜7、秋季 11/1〜7)のみ
問合せ:075-771-2420
アクセス:市バス 浄土寺停 徒歩10分



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☆法然院☆