清水界隈

以前に、清水三年坂美術館(→こちら)をご紹介させて頂きましたが、皆様は訪れてみられたでしょうか。清水三年坂美術館は、その名前の通り、清水寺へ向かう三年坂の途中にあるのですが、皆様はなぜこの坂が三年坂(産寧坂)と呼ばれているかご存知でしょうか。この名前の由来には諸説あるのですが、その中でも有力なのには、大同3年(807年)に完成したからという説、この近くの高台寺に居を構えていた豊臣秀吉の北の政所であるねねが子供の誕生を念じながらこの坂を上り清水寺にお参りしていたから(産・念)とする説、清水寺の中にある子安観音に「お産が寧か(やすらか)でありますように」と祈願したためなどといった説などがあります。
この三年坂は、清水道から高台寺に向かう道で、二年坂と八坂道が合流するとろまで続いています。二年坂の名前の由来も、大同2年(807年)に完成したからだとする説、三年坂より小さいからとする説、三年坂の下にあるからとする説などがあります。この二年坂や三年坂には、途中で転ぶと三年(二年坂では二年)以内に死ぬという伝説が残されています。あくまでも伝説であり、安産の祈願に訪れる方に注意を促すための言い伝えではないかとされていますが、皆様もこの界隈を歩かれる際には、十分に注意をして歩いて頂ければと思います。
三年坂や二年坂のあたりは、京都市内の中でも特に、昔ながらの伝統的な街並みを残している場所になります。その為、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されており、特に夜のライトアップがされる時期や、紅葉や桜のシーズンには多くの人が行き交います。途中には竹久夢二寓居跡があったり、竹久夢二が好んで通ったとされるかさぎ屋、三年坂などで転んだ際のお守りになるとされている瓢箪を売っているお店などたくさんの見所があります。3月1日から5月31日まで、清水寺で本尊の御開帳も行われますので、のんびりと途中の道も歩いてみられてはいかがでしょうか。



清水寺
住所:〒605-0862 京都府京都市東山区清水1-294
開門時間:6:00〜18:00 無休
料金:高校生以上300円、小中学生200円
問合せ:075-551-1234
アクセス:市バス 五条坂/清水道 徒歩10分
●開山堂御開帳(本尊御開帳)
日時:3月1日〜5月31日



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☆清水寺☆
☆清水寺門前会☆