若宮八幡宮・左女牛神事

昨日は節分でしたが、皆様は豆まきをされましたでしょうか。節分の日や、その前後の日に行われる行事に関しては、以前に吉田神社で行われる節分祭(こちら)をご紹介させていただいていますが、その他にも、北野天満宮こちら)や八坂神社(こちら)などでも節分祭を行っていましたので、皆様もどこかへ行かれたのではないでしょうか。また、清水寺こちら)でも節分祭が行われていたのですが、皆様は清水寺へ向かわれる際に、どのようなルートを通られるでしょうか。四条、祇園の界わいから二年坂や三年坂を通られるでしょうか。それとも、東山五条から五条坂を上って行かれるでしょうか。どちらもそれぞれに見所があるのですが、本日は茶わん坂とも呼ばれている五条坂と、五条坂の途中にある若宮八幡宮をご紹介させていただきます。
五条坂が茶わん坂とも呼ばれているのは先述の通りなのですが、皆様はこの五条坂の一帯が清水焼や京焼の発祥の地とされているのをご存知でしょうか。8世紀頃に行基がこのあたりに開窯し、製陶していたとされており、その後、茶碗屋久兵衛が清水焼と名づけた陶器を五条坂一帯で作るようになった為、そのように呼ばれているのですが、毎年夏には陶器市が行われ、多くの人でにぎわっていますので、皆様の中にも参加された方がおられるのではないでしょうか。このように、清水焼や京焼の発祥の地と呼ばれるこの五条坂一帯には、今でも多くの陶器を扱うお店が並んでいます。皆様もこの辺りへ来られた際には、お気に入りの一つを探しにお店をのぞいてみられてはいかがでしょうか。
さて、この五条坂の途中に陶器神社とも呼ばれている若宮八幡宮があります。この若宮八幡宮は、元は1053年に源頼義が六条醒ヶ井(さめがい)の邸宅に創建した鎮守社で、途中、応仁の乱などによって荒廃し、他の場所を転々としたのですが、1605年に今の場所に落ち着きました。1949年には陶祖神椎根津彦大神を合祀したことから、陶器神社と呼ばれるようになり、今も陶磁器関係の方から信仰されています。
尚、この若宮八幡宮では、本日、左女牛の神事が行われます。この神事は、不老長寿を祈る神事で、禊の神事が行われた後に、大寒の大安の日に張った手水鉢の水が青竹でくみ上げられ、参拝者に授与されます。皆様も近くへ行かれた際には、少し立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。



若宮八幡宮(陶器神社)
住所:京都市東山区五条橋東5-480
開門時間:境内自由
問合せ:075−561-1261
アクセス:京阪電車 清水五条 徒歩10分/市バス 五条坂停 徒歩5分
○左女牛の神事
日時:2月4日



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