清水三年坂美術館

そろそろ秋の気配も濃くなってきましたが、皆様は旅行の予定など立てておられるでしょうか。秋になると、紅葉で有名なスポットであったり、秋の味覚を楽しめる旅行を案内するパンフレットも多く見られますが、その中から、京都の有名な紅葉スポットを選ばれた方も多いのではないでしょうか。京都の紅葉スポットは、様々な番組や雑誌などでも紹介されておりますので、皆様ご存知のことと思いますが、本日はそのようなスポットの一つ、清水寺の近くにある美術館をご紹介させていただきます。
清水三年坂美術館と呼ばれるこの美術館は、その名前の通り、三年坂の途中にあり、幕末から明治にかけての七宝や金工、京薩摩、蒔絵を展示しています。これらを展示する施設としては日本で始めての美術館であり、3ヶ月ごとにテーマを決めた特別展示も行っています。丁度、今は「研出し蒔絵の印籠〜色彩が織り成す小宇宙〜」というテーマで幕末頃の色絵研出しや墨絵研出しといった技法で作られた印籠が展示されています。色絵研出しは、色粉を使った色鮮やかな浮世絵のような印籠で、墨絵研出しは、銀と黒、もしくは金と黒の研出しで水墨画のような印籠になります。印籠と聞くと、ドラマの水戸黄門でクライマックスに登場するものを連想される方も多いかと思いますが、印籠は、もともとは印鑑を入れる箱のことを指していたそうです。それが、いつの頃からか薬を持ち運ぶ為の入れ物が印籠と呼ばれるようになり、江戸時代初期には外出時の必需品として大流行したのだそうです。皆様も訪れられた際には、お気に入りの印籠がないかじっくりと鑑賞されてみてはいかがでしょうか。
また、この美術館の常設展示室では、蒔絵や金工など、様々な技法の説明パネルや、道具、材料などの展示と、実際の作品の展示も行われています。この常設展示で見られる作品も、少しずつ作品の入替えが行われていますので、何度足を運んでみられても新しい発見があるのではないでしょうか。今では再現することの難しい、高度な技術を用いて作られた作品が多数並べられておりますので、是非一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。



清水三年坂美術館
住所:京都市東山区清水寺門前産寧坂北入る清水三丁目337-1
開館時間:10:00〜17:00(入館〜16:30) 月、火曜日休館(祝日は開館)
料金:大人500円、大高中生300円、小学生200円
問合せ:075-532-4270
アクセス:京阪電車 五条駅 徒歩20分/地下鉄東西線 東山駅 徒歩20分
○研出し蒔絵の印籠〜色彩が織り成す小宇宙〜
日時:8月29日〜11月23日
料金: 大人500円、中高大生300円、小学生200円



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☆清水三年坂美術館☆