京都花鳥館

「花鳥風月」という言葉を、今までにも耳にされたことがあるのではないでしょうか。この言葉は、自然風景の美しさや、それを大切にする風流を意味する言葉で、英語にするとThe beauties of natureとなるのだそうです。すでに、自然を大切に残していこうとする活動は様々な分野で行われていますが、身近な自然の美しさを再確認することで、少しずつ行動が変わり、大きな自然環境の保護にもつながって行くのではないでしょうか。皆様も、部屋の窓から見える景色、普段歩く道、何気なく見上げた空などを、少し違った角度から見られてみると、何か新しい発見があるかもしれませんね。さて、京都には花鳥風月という言葉の中の、花と鳥をメインテーマにしている施設がありますので、本日はこの施設をご紹介させて頂きます。
松尾の駅から少し歩いた所に、京都花鳥館という施設があります。この施設は、ドイツの磁器メーカーであるマイセンの18世紀〜19世紀の作品であるアンティーク・マイセンと、日本の花鳥画の第一人者である上村淳之の作品を展示しており、この300点に及ぶアンティーク・マイセンの中でも、特にスノーボールや勿忘草などといった飾り壷や器のコレクションは世界的にも稀な品揃えとなっており、1760年に作られた蓋付きのスノーボールは、このシリーズの中では最古のものになるのだそうです。使われている淡い青緑色は、当時の技でしか出すことのできない色なそうなので、訪れられた際には、色にも注目してみられてはいかがでしょうか。また、同様に上村淳之の作品である花鳥画も約30点ほど展示されており、孔雀やセイタカシギなどの温かみのある作品が並びます。これらの作品は、常設展示ですが、収蔵品の中から、定期的に作品を入替え、季節ごとの花や鳥の作品が展示されていますので、季節ごとに訪れられても楽しめるのではないでしょうか。
この京都花鳥館の周辺には、松尾大社苔寺鈴虫寺などがあり、少し足を伸ばせば嵐山を散策することもできます。木の風合いを大切にした家屋風の建物には、鳥の集まる中庭などもあり、のんびりとした時間を過ごす事ができますので、京都を探索される際には、コースに組み込んでみられてはいかがでしょうか。



京都花鳥館
住所:京都市西京区松室山添町26-24
開館時間:10:00〜17:00(受付〜16:30) 月曜休館
料金:一般 1500円、中高大学生 1200円
問合せ: 075-382-1301
アクセス: 阪急嵐山線 松尾駅 徒歩8分



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☆京都花鳥館☆