高桐院

以前に大徳寺を紹介させて頂いた際に、大徳寺には多くの塔頭があることをお話したのですが、本日は、その塔頭の1つである高桐院(こうとういん)を紹介させていただきます。
高桐院は、冒頭でもお伝えしたように、大徳寺塔頭の1つで、1601年に細川忠興によって建てられました。細川忠興が、父、藤考の菩提所として建てたこのお寺は、千利休の邸宅であった建物を移した書院や、豊臣秀吉が1587年に北野大茶会を催した際の茶室であったと言われている茶室松向軒等を有しています。
この高桐院には、細川家のお墓とともに、名古屋山三郎や出雲阿国のお墓があるのですが、これらのお墓の中に、灯籠を墓塔にしたものがあります。このお墓に眠っているのは、細川ガラシャで、明智光秀の娘です。敬虔なクリスチャンであったため、ガラシャとう名前になっているのだそうです。このガラシャの墓塔になっている灯籠は、千利休からゆずられたもので、その時代に天下一と言われていたものだそうです。そのため、同じ時期に豊臣秀吉からも欲しいと言われていたそうなのですが、わざと後ろの一部を欠けさせて秀吉からの依頼を断ったと言われています。そして、細川に贈られたのですが、千利休が割腹した後、改めて遺贈されたそうです。
この高桐院の方丈南庭は、四季を通して美しく、中でも秋の紅葉は落葉が降り積もり絨毯のようになります。楓の立ち並ぶ参道も赤く色づき、とても風情のある景色になります。参道だけでも十分に楽しめますので、近くを通られた際には、是非一度訪れてみられてはいかがでしょう。



高桐院
住所:京都市北区紫野大徳寺町73-1
拝観時間:9:00〜16:30
料金:400円
問合せ:075-492-0068
アクセス:市バス 大徳寺前停 下車すぐ



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