野宮神社

野宮神社

テレビや雑誌などで京都が取り上げられた時、皆様が目にするのはどのような景色でしょうか。京都タワー清水寺五重塔、もしくは、竹林の中を走る小道をご覧になることが多いのではないでしょうか。この竹林の小道は、嵐山の天龍寺のすぐ脇の小道で、奥まで進むと、先日紹介させていただきました大河内山荘へと続いて行きます。しかし、本日はこの小道の途中にある野宮神社という神社をご紹介させていただきます。
野宮神社は、もともとは斎王が身を清めた場所で、嵯峨野で最も清らかな場所を選んで建てられたそうです。現在は縁結びや子宝安産の神様として信仰を集めておりますが、源氏物語にも謡曲野宮として登場するこの神社は、黒木鳥居と小柴垣という平安時代の特徴を今でも残しています。また、境内にある、お亀石と呼ばれる神石は、お祈りをしながら撫でると、1年以内に願い事が叶うと言われていますので、訪れられた際には一度試してみられてはいかがでしょう。
さて、先ほど出てきた斎王なのですが、皆様はどのようなものかご存知でしょうか。斎王とは、天皇に代わって伊勢神宮に仕える未婚の内親王もしくは女王のことで、天皇が代わる度に、新しく任命され、伊勢神宮へと遣わされたそうです。この制度は、飛鳥時代には確立していたとされており、南北朝時代までの約660年間の間に、64人の斎王が伊勢神宮へと向かったそうです。斎王が都から伊勢神宮へ向かう旅は、斎王群行と呼ばれ、監送使、官人、女官など、総勢数百人にも及ぶ人が、いくつかの中継地を5泊6日かけて進む大移動だったそうです。そのような斎王群行の様子を再現したイベントが10月20日に行われます。斎宮行列と呼ばれるこのイベントでは、華やかな衣装に身を包んだ行列が嵐山を練り歩きますので、興味のある方は参加されてみてはいかがでしょう。
最後に、周辺のおススメ紅葉スポットをご紹介します。この野宮神社からさらに竹林の小道を奥へ進むと、亀山公園という自然公園の入り口へつながります。その公園を山頂へ向かって進むと、展望台へ着くのですが、その展望台からは嵐山や小倉山、大堰川の流れる渓谷などを見渡すことができます。トロッコが走っている姿なども見れますので、少し頑張って上ってみられてはいかがでしょうか。



野宮神社
住所:〒616-8393 京都市右京区嵯峨野宮町1
開門時間:9:00〜17:00 境内自由
問合せ:075-871-1972
アクセス:JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅 徒歩10分
斎宮行列
日時:10月21日(日) 12:00〜行列  14:00〜御禊の儀 雅楽奉納
場所:野宮神社〜JR嵯峨嵐山駅天龍寺前〜渡月橋往復(中之島公園)〜嵐山通船北乗船場着(13:30予定)



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☆野宮神社☆