鹿王院

秋になると京都には多くの方が観光に来られます。年間を通して、秋に観光に来られる方が最も多いように思うのですが、その理由としては、紅葉の美しい時期だからというのがあるのではないでしょうか。そのような紅葉のスポットとして知られている場所は数多くありますので、これから少しずつ紹介させて頂こうと思います。そこで、本日は、隠れ場的な紅葉スポットである鹿王院(ろくおういん)をご紹介させていただきます。
鹿王院は、京都十刹第五にもあげられている足利義満ゆかりの禅寺で、見習い中の一休和尚もここで修行をしていたと言われています。この鹿王院は、泰暦2年に足利義満が長寿を願って建てた宝幢禅寺というお寺の開山塔院なのですが、他の建物は応仁の乱などで焼け、この建物しか残りませんでした。その後、この開山塔院を再興し、今の鹿王院になったそうです。
この鹿王院の本庭は、嵐山を借景に三尊仏が配された枯山水庭園で、広々とした苔庭は落ち着いた雰囲気で和むことができます。この庭は、舎利殿を中心に広がっているのですが、舎利殿には源実朝が宋から取り寄せた仏牙舎利を収めている多宝塔が安置されています。この仏牙舎利は、年に1回、この仏牙舎利が船で長崎に到着した10月15日に開帳されています。今年も15日に開帳されますので、この機会に訪れてみられてはいかがでしょう。
また、女性だけではありますが、仏教研修という形で宿泊することもできます。その際の宿坊(客殿)は、どの部屋でも庭に面しており、それぞれの季節を楽しむ事ができるそうです。精進料理の朝食や、朝の座禅を体験することができますので、興味のある方は一度参加されてみてはいかがでしょう。
嵐山周辺は、紅葉の時期は大変な人で賑わいますが、少し離れるだけで、鹿王院ではのんびりと紅葉を楽しむ事ができます。赤く色づいたカエデを見ながら、綺麗な苔に囲まれた石畳の上をゆっくりと歩くのも良いのではないでしょうか。また、紅葉の季節以外にも、深緑や沙羅双樹を楽しむことができますので、嵐山周辺へ来られた際には、是非一度お立ち寄りください。



鹿王院
住所:京都市右京区嵯峨北堀町24
開門時間:9:00〜17:00
料金:一般 300円、高校生 200円、小中 100円
問合せ:(075)-861-1645
アクセス:・JR 嵯峨嵐山駅 徒歩6分/京福電車 鹿王院駅 徒歩3分
駐車場:有(無料 6台)
○開山忌(舎利会)
日時:10月15日



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