京都東山花灯路
皆様は、春の訪れと共に京都東山花灯路というイベントが行われていることをご存知でしょうか。この京都東山花灯路では、清水寺の辺りから、青蓮院までの約4・6kmの散策路に、清水焼や京焼、京銘竹、北山杉磨丸太、京石工芸、金属工芸など５種類の露地行灯が灯されます。この露地行灯は散策路のいたるところに並べられ、その数は2400個にも及ぶそうです。これらの露地行灯の光によって浮かび上がるそれぞれの道は、普段の石畳の道とも、白壁の道とも違った幻想的な風景を醸し出します。東山には何度も足を運んだことがあるという方も、毎回違った風景を楽しむことができますので、足を運ばれてみてはいかがでしょう。
この花灯路の行われる期間中は、周辺の寺院でもライトアップや特別拝観が行われます。残念ながら、今年は雪もなく、桜にもまだ早い時期ですが、ライトアップされた寺院には普段と違った趣がありますので、こちらも楽しまれてみてはいかがでしょうか。
また、円山公園を会場に、京都にある芸術大学・短期大学の学生の作品を展示する展示会（今年のテーマは「伝統の灯り」だそうです）が行われたり、いけばなプロムナードとして、散策路のあちこちに大きないけばなの作品が展示されていたり、狐の嫁入り行列が行われたりします。円山公園では、学生のユニークな作品が展示されているだけでなく、公園内を流れる吉川一面を1000本の青竹の灯籠で彩ったりと、ここだけでも幻想的な雰囲気が味わえます。さらに、狐の嫁入り行列では、花嫁を乗せた人力車が知恩院三門から高台寺までをねねの道を通って走るのですが、人力車に乗っている花嫁さんが、狐のお面に白無垢姿という格好ですので、なんとも不思議な世界になります。期間中は19：00〜と20：00〜の２回で、ほぼ毎日走るようなので、この時間帯に近くを通られる時には狐の嫁入りのルートを通ってみられては如何でしょう。
東山は清水寺や高台寺、八坂神社などたくさんの寺院があり、それぞれに特別拝観を行っていますので、是非この期間に巡られてみては如何でしょうか。
京都東山花灯路
日時：3月10日〜21日 18：00〜21：30
問合せ：京都・花灯路推進協議会 hanatouro@kyo.or.jp
※狐の嫁入り ルート
総本山知恩院三門→円山公園→ねねの道→高台寺公園→高台寺天満宮
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