宝鏡寺の人形展

皆様は、小さいときにどのような遊びをされたでしょうか。毎日外で走り回っていたのでしょうか。それとも、家の中で本を読んだり、ゲームをして遊んだりしたのでしょうか。遊びにもいろいろあり、同じ遊びでもルールは様々ですが、だれもが、1度はお人形と遊んだことがあるのではないでしょうか。お人形と一口に言っても、ぬいぐるみやリカちゃん人形のようなものから、戦隊ヒーローの人形など様々なものがあり、私自身もいろいろな遊び方をされたと思うのですが、その人形が今どこにあるか把握しておられるでしょうか。かくいう私も、よく遊んでいた人形がいつのまにか無くなり、どこに行ってしまったのかわからずにいるのですが、このような人形を供養してもらえる人形の寺と呼ばれるお寺があることをご存知でしょうか。
清明神社から、さほど遠くないところに宝鏡寺というお寺があります。このお寺は平安時代の後期頃から栄えていた尼五山の一つである景愛寺を起源とするお寺で、多くの人形を所蔵しているため人形寺とも呼ばれています。また、百々御所(どどごしょ)という名で呼ばれることもあるのですが、これらの別名で呼ばれる理由が、多くの皇女が出家してこのお寺に入ったからなのです。多くの皇女が入寺した為、御所と付く名前で呼ばれ、皇女が遊ぶための人形などが多く運び込まれ、それらが今でも保存されているため人形寺と呼ばれています。
普段は入ることのできないお寺なのですが、境内には珍しい月光椿や、伊勢なでしこなどが季節ごとに花を咲かせ、秋には素晴しい紅葉を見ることのできる花の名所でもあります。この宝鏡寺が一般公開されるのは、春と秋の人形展の時期で、今年の春の人形展は3月1日から来月の3日まで行われます。今回の人形展は、100回記念ということで、源氏物語とひいなというテーマで行われます。テーマに沿った実物大の人形が展示されていたり、京人形を中心とした各地の新旧人形名品の展示も行われているそうです。今はちょうど椿も見頃を迎えますので、一度ご覧になってみてはいかがでしょう。また、人形供養の受付もされているそうなので、人形を捨てれずに困っている方は持ち込んでみられてはいかがでしょうか。


宝鏡寺
住所:〒602-0072 京都市上京区寺之内通堀川東入百々町
問合せ:075-451-1550
アクセス:市バス 堀川寺之内停すぐ
●人形展 春の一般公開
日時:3月1日〜4月3日 10時〜16時(閉門)
料金:大人600円  小人300円



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☆宝鏡寺☆