出世稲荷神社

先日、吉田神社で行われる節分祭を紹介しましたが、その他にも各寺社では節分祭が行われています。節分には、炒った大豆を「鬼は外、福は内」の掛け声とともに撒いたり、自分の数え年の分だけ食べて、厄払いをし、健康を願います。また、節分には、恵方巻きをを食べられる方も多いのではないでしょうか。恵方巻きは、商売繁盛や無病息災などの願いをかけて食べる太巻きで、恵方寿司とも呼ばれています。恵方とは、歳徳神のおられる方位のことを指し、その年の開運の方角になるのだそうです。そのため、恵方の方角にある神社に参ると良いとのこと。今年の恵方は北北西なのですが、節分の夜にはこの恵方の方角を向いて恵方巻きを食べると願いが叶うのだそうです。全部食べ終わるまでは喋れませんのでいつも急いで食べてしまうのですが、食べる時には、目を閉じて願い事を思い浮かべながら食べるのだそうです。
この恵方巻きには色々な意味がつけられています。代表的なものは、恵方巻きに入れる七種類の具を七福神になぞらえて、福を巻き込むという意味を持たせたり、鬼に金棒ということわざの金棒になぞらえて、降りかかってくる災厄を追い払うという意味を持たせたりというものです。また、恵方巻きを切らずにそのまま食べるというのには縁を切らないという意味があるそうなので、皆様切ってしまわないように気をつけて下さいね。
さて、冒頭でもお伝えしましたが、節分の日には各寺社で節分祭が行われます。二条城の近くにある出世稲荷神社でも節分祭が行われ、この日にだけもらえる出世鈴をもらう為に多くの人が訪れられるのだとか。出世稲荷神社は、開運出生・延命長寿・病気平癒・武運長久・金銀財宝などなど、10種類もの福を授けてくれる神社だそうで、幼い頃から稲荷五社を信仰していた豊臣秀吉聚楽第を造営する際に作った稲荷社が始まりだそうです。この稲荷社を訪れた御陽成天皇が参拝された時に、出世の称号を与えたことから、出世稲荷神社と呼ばれるようになったそうです。その後、農民から関白太政大臣まで出世を果たした豊臣秀吉ゆかりの神社ということで、秀吉の出世にあやかろうとする公家、大名の開運出世祈願の神社として栄え、今では5本ほどしかない鳥居も、江戸時代中期には329本を数えたのだそうです。
二条城とJR二条駅の間辺りにありますので、近くを訪れられた際には、足を伸ばして見られてはいかがでしょうか。豊臣秀吉ほどとは言えませんが、何か吉報が訪れるかもしれませんね。



出世稲荷神社
住所:上京区千本通旧二条下ル聚楽
開門時間:境内自由
問合せ:075-841-1465
アクセス:市バス 出世稲荷前下車



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