吉田神社・節分祭

京都大学の近くに吉田山と呼ばれる小さな山があります。この山は神楽岡とも呼ばれており、都の表鬼門(東北)にあたります。そのため、都を守護するため古くから祭礼などが行われていたのだそうですが、藤原家の氏神である奈良の春日社四神を移し、吉田神社としたのだそうです。この吉田神社は、厄除の神社として知られており、厄除け参りの発祥の地でもあるそうです。摂社・末社なども多くあり、山の中腹にある大元宮には日本中の神様が祭られているのだそうです。そのため、吉田神社にお参りをするだけで、全国の神様からご加護をいただけるそう。この大元宮は特殊な造りになっているそうで、重要文化財にも指定されています。八角形の珍しい形をしていますので、吉田神社を訪れられた際にはお参りされてみてはいかがでしょう。
吉田神社の行事でもっとも有名なのは節分祭で、節分の2月3日を含む前後3日間に行われるのですが、参道には1000を越える露天が立ち並び、多くの人出で賑わいます。この節分祭は大きく3つに分かれており、それぞれ疫神祭(えきじんさい)、追儺式(ついなしき)、火炉祭(かろさい)と呼ばれています。この中の追儺式は鬼やらいとも呼ばれており、最も多くの人出を見せます。この追儺式では、方相氏(ほうそうし)に扮した人が、童を従えて矛で盾を打ち鳴らし、桃弓で葦矢を放って赤と青の鬼を追い払います。人々の不幸を払い、幸せを願うこの行事は平安時代宮中行事を再現しているものだそうです。
また、3日の23:00から行われる火炉祭では、直径5m、高さ5mの巨大な火炉が設置され、参拝者が持参した古いお札などが焼かれます。この時の炎が参拝者に無病息災と幸せを与えるそうです。また、節分の期間中はくちなし色の疫神斎と呼ばれるお札や、厄除け福豆などが授与されます。この厄除け福豆には抽選券が付いており、自動車やテレビなどの豪華商品も当たるそうなので、一度吉田神社の節分祭に参加されてみてはいかがでしょうか。
尚、余談になりますが、長く吉田神社に仕えていた吉田家は、全国の神主をまとめていたのだそうです。この吉田家からは、文豪なども多く排出されており、徒然草を書いた吉田兼好もその一門なのだそうです。
節分は季節の変わり目という意味を持っており、暦の上では春になりますね。まだまだ寒い日は続きますが、少しずつ春の兆しが見えてくるのではないでしょうか。ちょっとした探索にももってこいの吉田神社ですので、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。




吉田神社
住所:〒606-8311 京都府京都市左京区吉田神楽岡町30
開門時間:9:00〜17:00 境内散策自由
問合せ:075-771-3788
アクセス:市バス 京大正門前停 徒歩5分
○節分祭
日時:2月2日〜4日(2日8:00〜4日まで終日開催)※露店は2日、3日のみ
2日 8:00〜疫神祭 18:00〜追儺式(鬼やらい)
3日 23:00〜火炉祭



京都 不動産(賃貸物件・売買物件etc)の情報は狩野コーポレーションHPへ



☆吉田神社☆