真如堂鎌倉地蔵

映画「それでも僕はやってない」が公開されましたね。この映画は、Shall we ダンス?を作った周防正行監督の最新作で、裁判をテーマに取り上げられています。たまたま乗った電車で痴漢に間違われた青年の話で、実際にあった話をヒントに作られたとのこと。間違って逮捕されてから、約1年にも及ぶ裁判の様子を映画にしたものということなのですが、とても綿密な取材の上で製作されており、実際の裁判の様子がリアルに描かれているそうです。Shall we ダンス?の製作スタッフが再集結し、キャストも豪華に公開中ですので、社会勉強の一環として、ご覧になってみてはいかがでしょう。
さて、今回ご紹介させていただきました映画は、冤罪を取り扱ったものとも言えるのですが、この冤罪を晴らしてくれるお地蔵様がいることをご存知でしょうか。このお地蔵様は、以前ご紹介させていただきました真如堂におられるお地蔵様で、鎌倉地蔵と呼ばれています。この鎌倉地蔵は、冤罪を晴らしてくれるだけでなく、心の病気や頭の病気も治してくれるとのこと。映画のような冤罪だけでなく、日々の生活の中でも無実の罪を着せられることはあるかもしれません。そのような時に、このお地蔵様にお願いしてみてはいかがでしょう。
そもそも、このお地蔵様が鎌倉地蔵と呼ばれているのは、真如堂に移される前に鎌倉におられたからなのですが、京都に移されるまでに壮大な物語があるようです。というのも、始まりは今から約千三百年前の中国で、才色兼備の女性に化けては皇帝を虜にしていた金色の狐が、その招待を見破られて日本へと逃げてきたことから始まります。この狐が日本でも美女に化けて天皇を騙していたのですが、安陪清明の弟子にあたる安陪泰親に正体を見破られ、下総国に逃げたところを討ち取られたそうです。しかし、退治された後も殺生石となって人々を恐れさせていました。このことを知った玄翁禅師が石を叩き割って成仏させ、割った殺生石のかけらで地蔵菩薩を彫りお堂を建てて祀ったのだそうです。この時のお堂は鎌倉に建てられたのですが、後に地蔵菩薩が甲良豊後守という江戸幕府の作事方大棟梁職の夢に現れて、真如堂に移しなさいと言ったそうです。そのために、現在は真如堂におられ、鎌倉から来た鎌倉地蔵として信仰を集めているのだそうです。冤罪や心の病気などだけでなく、家内安全や福寿・延命などにもご利益があるそうなので、真如堂を訪れられた際には、お参りをされてみてはいかがでしょうか。(三重塔の側におられるそうです)



真如堂
住所:〒606-8414 京都市左京区浄土寺真如町82
拝観時間:9:00〜16:00 無休
料金:本堂拝観500円
問合せ:075-771-0915
アクセス:市バス 真如堂前/錦林車庫前停 徒歩8分




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☆真如堂☆