初六阿弥陀めぐり

以前から、七福神めぐりについては何回か話に上っていたのですが、京都では七福神めぐりとは別に、六阿弥陀めぐりと呼ばれるものもあります。この六阿弥陀めぐりは、江戸時代が初期から行われているそうで、毎月の功徳日に3年3ヵ月の間参拝すると、無病息災や家運隆盛、祈願成就などにご利益があると言われています。この六阿弥陀めぐりでは、まず最初に真如堂に行き、京洛六阿弥陀巡拝の証をもらって蓮華の朱印を受けます。その後、永観堂清水寺阿弥陀堂・安祥院・安養寺の順番で回り、誓願寺で結願します。1年の最初に行われる六阿弥陀めぐりは、初六阿弥陀めぐりと呼ばれ、1月15日に行われます。この初六阿弥陀めぐりの日に各阿弥陀をめぐって南無阿弥陀仏を唱えると極楽往生できるそうなので、是非、いちど参られてみてはいかがでしょう。
さて、この六阿弥陀めぐりで訪れることになる6つの阿弥陀のうち、最初に参ることになる真如堂清水寺は以前にご紹介させて頂いておりますので、本日は永観堂について少しご紹介させて頂きます。
永観堂浄土宗西山禅林寺派の総本山で、禅林寺というのが正式な名前なのですが、平安時代中期に入寺した永観律師に由来して永観堂と呼ばれているのだそうです。この永観堂は東山にあり、紅葉の名所として知られています。また、紅葉の季節に合わせて、秋には寺宝展や夜の特別拝観なども行われていますので、訪れたことのある方も多いのではないでしょうか。この永観堂の本堂に安置されている阿弥陀如来像はみかえり阿弥陀と呼ばれており、名前の通り、左後方を振り返っている姿になっています。この姿は、永観律師が念仏行道をしている時に、阿弥陀如来が永観律師の前に現れて共に行道をはじめ、驚いている永観律師に向かって振り返りながら「永観遅し」と言われたという故事からこの姿になったのだそうです。この阿弥陀如来像の他にも、火除けの阿弥陀如来や孔雀の襖絵、抜け雀の欄間など見所がたくさんありますので、一度訪れられてみてはいかがでしょうか。



永観堂禅林寺
住所:〒606-8445 京都府京都市左京区永観堂町48
開門時間:9:00〜17:00(受付は16:00まで) 無休
料金:600円(寺宝展示期間中は1000円)
問合せ:075-761-0007
アクセス:市バス 南禅寺永観堂道 徒歩3分


真如堂 京都市左京区浄土寺真如町82 市バス真如堂前停
清水寺阿弥陀堂 京都市東山区清水1-294 市バス 市バス清水道
安祥院 京都市東山区五条通東大路東入遊行前町560 市バス五条坂
安養寺 京都市中京区新京極通蛸薬師下ル東側町511 市バス四条河原町
誓願寺 京都市中京区新京極三条下ル桜之町453 市バス河原町三条停



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☆永観堂☆