初弘法

五重塔と言えば、京都のシンボル的な存在ですので、皆様ご存知のことでしょう。この五重塔を有しているのは、世界遺産にも登録されている東寺なのですが、本日は、東寺と東寺で行われる弘法市をご紹介させて頂きます。
東寺は、平安京遷都の際に、都を鎮護する為に羅生門の左右に建てられた東西両寺の一つです。東寺真言宗の総本山で、教王護国寺というのが正式な名称になります。毎年春と秋に行われる特別公開では、宝物館に収められている多くの文化財が公開され、密教美術の宝庫とも呼ばれる所以を窺うことができます。また、五重塔は、現存する日本の古塔の中でも最高の高さ57mで、国宝に指定されています。弘法大使が創建着手したことに始まるのですが、たびたび火災の被害にあい、現存するものは徳川家光が寄進したものになるそうです。
この東寺では、弘法大使の命日である21日に、毎月縁日が開かれており、弘法市と呼ばれています。この弘法市には毎回10万人ほどの人が訪れ、北野天満宮の天神さんの市と並ぶ京都の代表的な縁日になっています。この弘法市の中でも、とくに1月に開かれるものを初弘法と呼び、毎年1000店ほどの露店が境内に軒を並べます。これらの露店は骨董品を扱うものや特産品を扱うもの、植物や陶器を扱うものなど多岐に渡り、日用品からガラクタまで何でも手に入ります。業者の方が多く店を構えられているので、いいものにめぐり会えるかもしれませんね。
また、毎月第一日曜日にはガラクタ市が開催されているのですが、先月から手作り市が同時開催されるようになったそうです。もともと、縁日というのは、神様や仏様がこの世と縁を持つ日なのだそうです。その為、縁日に参拝すると大きなご利益を得られると言われているのですが、人との縁や、物との縁も得られるかもしれませんので、是非縁日に足を運ばれてみてはいかがでしょうか。


東寺(教王護国寺
住所:〒601-8473 京都府京都市南区九条町1
拝観時間: 8:30〜16:30(9月20日〜3月19日) 無休
料金:境内散策自由 500円
問合せ:075-691-3325
アクセス:JR 京都駅 徒歩15分
●初弘法
日時:1月21日 8:00〜16:00
●ガラクタ市・手作り市
日時:2月3日




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