三十三間堂

三十三間堂という名前は皆様一度はお耳にされた事があるでしょう。この名前は、本堂の内陣の柱間が三十三あるために付けられた通称で、本当の名前は蓮華王院と言います。天台宗の寺院である三十三間堂は、後白河上皇離宮の一角にあり、後白河上皇平清盛に命じて作らせたのだそうです。当時は、周囲に五重塔や不動堂を備えた立派なお寺だったのだそうですが、火災などでそのほとんどが損失してしまったのだそうです。また、現在残っている本堂も、1266年に再建されたものなのだそうです。
この三十三間堂の堂内には、1001体の千手観音像が並んでおり、仰いだ角度のまま、ひとりでに一つのこらず拝めるように安置されているのだそうです。そして、この千手観音像はそれぞれ11の顔をつけ、40本の手をもっています。この手は、1本で25の世界で救いの働きをし、40本全部で1000の世界を救えるとのこと。また、この千手観音像の顔の中には、会いたいと願う人の顔が必ずあると伝えられています。1001体×11面なので、全ての顔を見るのは大変だと思いますが、少しゆっくり見てみると、懐かしい顔などに出会えるかもしれませんね。
この三十三間堂は、堂の西側にある広縁(約60m)で行われる通し矢が有名で、成人の日に行われていた弓引き始めは、晴れ着姿の新成人など全国から集まる参加者で賑わいます。今年は1月14日に行われるのですが、当日は三十三間堂への入山が無料になります。是非、この機会に訪れられてみてはいかがでしょう。また、弓引き始めと同じ日には、柳のお加持も行われます。この柳のお加持では、正月の初水を7日間祈祷して法水にしたものを、霊木とされる柳の枝で参拝者にかけるのだそうです。頭痛封じのご利益があると言われており、後白河上皇もこれで頭痛が治ったそうです。頭痛に悩んでおられる方は是非参加されてみてはいかがでしょう。



三十三間堂(蓮華王院)
住所:〒605-0941 京都市東山区三十三間堂廻町657
開門時間:8:00〜17:00(11月16日〜3月31日は9:00〜16:30) 無休
拝観料:600円
問合せ:075-561-0467
アクセス:京阪京都線七条駅」徒歩5分/市バス「博物館・三十三間堂前」すぐ
●柳のお加持と弓引き始め
日時:1月14日 9:00〜16:00 当日入山無料


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