祇園をどり

京都の祇園と聞くと舞妓さんや芸妓さんを連想される方も多いように、祇園京都五花街と呼ばれる花街の一つです。京都五花街とは、祇園甲部・宮川町・上七軒先斗町祇園東のことで、それぞれに踊りの興行が行われています。祇園甲部で行われるのが都をどり、宮川町のものは京おどり、先斗町は鴨川をどり、上七軒は北野をどり。そして、本日紹介させていただく祇園をどりを行うのが、祇園東となります。これらのをどりの中で、祇園をどりだけが秋の公演となり、伝統と新しい企画が調和された華やかな技芸を見ることができるそうです。今年は、「花簪四季彩(はなかんざししきのいろどり)」がテーマだそうで、最後の「祇園東小唄」では13人の舞妓さんや芸妓さんが舞台に総出演するのだそうです。機会がありましたら、この華やかな舞台を一度ご覧ください。
さて、皆様は舞妓さんと芸妓さんの違いをご存知でしょうか。舞妓さんも芸妓さんも歌や踊り、三味線などで宴席に興を添えることを仕事とする女性のことを言うのですが、舞妓さんは、芸妓さんになる前の未成年のことを指します。まずは置屋(舞妓さんや芸妓さんが所属しているお店。芸事の修行をしたり、しきたりを教える)で1年間の仕込み期間を終えたあと、舞妓さんとして5年ほど修行し、衿かえという儀式を経て芸妓さんになることができるのだそうです。
舞妓さんと言えば日本髪に長い帯がイメージされると思いますが、舞妓さんの日本髪は、地毛で結い上げられているのだそうです(芸妓さんになるとカツラを使う)。この、舞妓さんの日本髪の結い方にも経験年数によって型の決まりがあるのだそうです。また、舞妓さんの長い帯は5m以上もあり、絞めるのに大変な力が要るのだそうです。そのため、昔から男衆と呼ばれる男性が着付けをしているのだそうです。
花街の近くには、歌舞練場と呼ばれる所があります。歌舞練場では、舞妓さんや芸妓さんが歌や踊りの練習をしています。今でも、祇園甲部歌舞練場(京都市東山区祇園町南側)・上七軒歌舞練場(京都市上京区真盛町)・先斗町歌舞練場(京都市中京区先斗町通三条下る)・宮川町歌舞練場(京都市東山区宮川筋四丁目)などの歌舞練場が残っています。これらの歌舞練場も歴史的な建物で、それぞれに違った趣があります。祇園界隈に来られた際には少し足を伸ばして見られてはいかがでしょうか。


祇園をどり
日時:11月1日〜10日 13時〜、15時30分
場所:祇園会館(京都市東山区祇園町北側323)
料金:茶券付特別席:4,000円/観覧料:3,500円/茶券:500円/プログラム:500円
問合せ:561-0224(祇園東歌舞会)
アクセス:市バス 祇園停すぐ/京阪 四条駅 徒歩10分/阪急 河原町駅 徒歩15分
駐車場:有(市営駐車場=有料)


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