曲水の宴・城南宮

京都駅から更に南に行き、地下鉄竹田駅の近く、名神高速道路の京都南I.Cからすぐの所に城南宮という神社があります。この城南宮は、京に都が置かれた際に南方守護の守護神として創建され、白川上皇が城南離宮を造った時には、その鎮守社として崇められたのだそうです。また、熊野詣が流行った時には、城南宮で旅の無事を祈る慣わしができたそうで、今でも方除けや旅行安全・交通安全・厄除けのご利益があるとして信仰を集めています。
城南宮の建物は独特の造りになっているそうで、流れ造りの本殿や、変形入母屋造りの前殿で構成されているそうです。これらの建物は総檜造りだそうで、屋根も檜茅葺になっているのだそうです。また、あちこちに施されている飾り金具の細部まで統一され、平安時代後期の雰囲気を漂わせているのだそうです。
城南宮には、社殿を取り囲むように楽水苑と呼ばれる神苑が広がっており、趣の異なる5つの庭で構成されています。春の山・平安の庭・室町の庭・桃山の庭・城南離宮の庭と名付けられたこれらの庭は、それぞれの時代の雰囲気を味わえるのだそうです。洛南の花の名所としても知られている城南宮では、源氏物語にも登場する約100種類もの草花が植えられているのだそうです。それ以外の草花も多く植えられており、四季折々の風景を楽しめるとのことです。
さて、この楽水苑の中の平安の庭で、11月3日に曲水の宴が行われます。曲水の宴は、庭をいくつもの曲線を描きながら流れる遣水(やりみず)の畔で行われる平安時代の歌遊びで、その日の題に因んだ和歌を詠みながら、流れてくる羽觴(うしょう:鳥の形をした盃台)に載せられたお酒を頂くというものです。宴の間は、白拍子の舞なども見られるそうで、平安の雅な雰囲気を味わえるそうです。宴の当日は、神苑が無料公開されるそうですし、菊も盛りを迎えちょうど展示が行われていますので、ぜひ足を運ばれてみてはいかがでしょうか。


城南宮
住所:〒612-8459 京都府京都市伏見区中島鳥羽離宮町7
開門時間:神苑 9:00〜16:30(入苑は16:00まで)、参拝自由 年中無休
神苑拝観料 大人500円、小人(小中生)300円
問合せ:075-623-0846
アクセス:地下鉄 竹田駅 徒歩10分/市バス 城南宮・城南宮東口停すぐ
●曲水の宴
日時:11月3日 14:00〜15:00(雨天中止)
場所:神苑 楽水苑(平安の庭)当日は神苑無料公開
●菊花展
日時:10月18日〜11月20日 9:00〜16:30



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☆城南宮☆