千本釈迦堂・陶器市

天神さんとして親しまれている北野天満宮から2〜3分ほど東に歩いた場所に千本釈迦堂があります。千本釈迦堂は本当の名前を「大報恩寺」というのですが、千本釈迦堂の名前で広く親しまれています。
この千本釈迦堂は、今から770年ほど前(鎌倉初期1227年)に、義空上人によって開創されたお寺だそうです。本堂は、応仁・文明の乱が起こった際にも両陣営から手厚い保護をうけていたそうです。そして、奇跡的にも災火をまぬがれた建物なので、創建時そのままの姿を保っており、本殿の屋根は檜皮葺きの寝殿造りで、内部も鎌倉時代初期の様子をそのまま残しているのだそうです。また、この建物は、京都最古の建造物になるのだそうです。さらに、もともと釈迦念仏道場として開かれたものだったためか仏像の宝庫と呼ばれ、霊宝殿では鎌倉時代、藤原時代の仏像・御所車・筆墨など多数の寺宝を展示しているそうです。
この千本釈迦堂の本堂は国宝に指定されているそうで、本尊である釈迦如来像は重要文化財に指定されているものだそうです。それ以外にも、国宝や重要文化財が40件以上あると言われているそうです。これらの国宝や重要文化財は本堂の西側にある霊宝館で展示、公開されているということですので、訪れられた際には是非一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
また、千本釈迦堂の本堂の前にはおかめ塚と呼ばれている供養塔があります。この供養塔は、千本釈迦堂を建てた大工の棟梁の妻のもので、棟梁が誤って柱を短く切ってしまい困り果てている時に、「短い物に合わせて全部を切れば」と助言をしたのですが、助言をしたことを他人に知られないように自殺してしまったそうです。その話が大工さんによって語り継がれてゆき供養塔を建てる運びになったそうです。今でも、おかめ塚は全国の大工さんの信仰を集めているそうで、2月のおかめ節分は有名なのだそうです。
さて、この千本釈迦堂で行われる初夏の名物に、陶器市と陶器供養法要があります。この陶器市は多くの人々に親しまれている恒例行事で、五条坂で行われる陶器市と並び二大陶器市と呼ばれ、毎回大変な賑わいを見せているそうです。この陶器市は毎日の生活に馴染みの深い陶磁器に感謝の気持ちを表すために戦後始まったもので、これまでに40回以上行われてきているのだそうです。
陶器市の行われる4日間は、石畳の参道の両側に露店が軒を連ね、箸置きや陶器の人形、さらに、カッパやブタの貯金箱など、日用雑器から骨董品まであらゆるものが並べられているそうです。焼き物の種類も、有田焼や常滑焼きなど、各地の焼き物が揃っているそうです。出店されているのも、陶器業者だけでなく、自分の窯を持っている陶芸家の方なども出店されているそうなので、是非お気に入りの1つを探しに訪れられてみてはいかがでしょうか。


千本釈迦堂大報恩寺
場所:〒602-8319 京都市上京区七本松通今出川上ル tel.075-461-5973
開門時間:9:00〜17:00
拝観料(国宝本堂・霊宝殿):500円
アクセス:JR「京都駅」からバス約25分「上七軒」下車、徒歩3分
●陶器供養法要と陶器市
日時:7月9日〜12日 午前10時頃〜午後8時
7月10日 午後2時より陶器供養法要



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