嵐山・鵜飼

嵐山の中心を流れる大堰川(おおいがわ)で、ついに夏の風物詩の一つ鵜飼が始まりました。この大堰川渡月橋より上流を指し、渡月橋を堺に、下流桂川と呼ばれ、大阪湾に流れ込みます。また、大堰川は別名を保津川と言い、保津川下りで有名ですね。この大堰川では平安時代の頃からお公家様が船遊びをされていたようで、そのため、明治の初め頃から観光用の屋形船が運航されていたそうです。その屋形船から楽しめる夏の納涼イベントの一つが嵐山の鵜飼です。
鵜飼は、川魚を獲る古い漁法で、かがり火の焚かれた2艙の船の上に風折鳥帽子(かざおれえぼし)に腰蓑(こしみの)をつけた鵜匠が乗り、それぞれの鵜匠が船の上から鵜を操ります。鵜には川鵜と海鵜がいて、名前のとおり、川鵜は川。海鵜は海に住んでいるので、川で行われる鵜飼には川鵜をつかっているのかと思いきや、鵜飼には海鵜の方が向いているのだそうです。この鵜には歯がなく、捕った魚はそのまま飲み丸呑みにしてしまいます。(鵜呑みにするという言葉はここからきているそうです)そのため、鵜の胃液は消化力がものすごく高いそうで、飲み込むとすぐに消化してしまうので、鵜飼の時には飲み込まないように鵜の首に「たなわ」と呼ばれる縄が巻かれています。このたなわの太さを調節して、一定の大きさ以上の魚は飲み込めないようにしているのだそうです。そのため、鵜は飲み込めなかった魚を鵜匠の手に戻すのですね。このような嵐山の鵜飼は千年以上も昔から行われていたそうです。
この鵜飼の様子を屋形船から楽しむことができるそうです。幻想的な鵜飼の様子を船の上から眺める時間も夏の風物詩の1つなので、嵐山を訪れられた際には楽しんでみられてはいかがでしょうか。もし屋形船を逃してしまっても、川縁や渡月橋からでも様子を伺うことはできますので、1度はご覧になってみてください。
また、鵜飼が始まるのは日が暮れてからになるので、鵜飼の前に松尾大社鈴虫寺などの名所をめぐってみたり、手頃なところでは嵐山公園でのんびりしてみるのもいいかもしれませんね。そのほかにも、天龍寺嵐山モンキーパークなど嵐山の観光名所が近くにありますので、のんびりと嵐山を満喫されてはいかがでしょうか。



嵐山の鵜飼
期間:7月1日〜9月15日
問い合わせ:嵐山通船㈱ 京都市西京区嵐山中尾下町14-4 075-861-0223
受付時間:午前9時〜午後4時 年中無休(但し12/31・1/1は休業)
船場所:阪急嵐山線 嵐山駅より徒歩15分/京福嵐山線 嵐山駅より徒歩10分/JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅より徒歩15分
●鵜飼見物船
7月1日〜8月31日まで/午後7時〜9時
9月1日〜9月15日まで/午後6時30分〜8時30分
●貸切船(予約制):乗船2時間以内・食事持込可
10人乗り…40,000円/14人乗り…48,000円/20人乗り…70,000円
●乗合船:乗船1時間以内・食事持込不可
大人/1,700円、小人(4歳〜12歳)/850円(浴衣着用の方に限り 大人/1,500円に割引)
出船時間:7月1日〜8月31日まで/午後7時・8時、9月1日〜9月15日まで/午後6時30分・7時30分


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☆嵐山通船㈱☆