明日は終い弘法!

kanohco2005-12-20

みなさん、東寺の弘法市をご存知ですか?
東寺は正式名称を「教王護国寺」といい、東寺真言宗の総本山。密教美術の宝庫であり、毎年春と秋の二回、貴重な文化財を特別公開しています。東寺の五重塔は京都のシンボルです。(先日、新幹線で京都に戻った際ライトアップされた東寺が見えました。『京都って素敵だなぁ』と感じました。)
さて、弘法市のお話です。弘法大師は承知2年(835)高野山で入定(にゅうじょう)しました。その命日にちなみ、毎月21日、京都市南区にある東寺の境内では「弘法市」が大々的に開かれます。弘法市には観光客も多く、楽しいフリーマーケットとなります。その年内最後の祭典が「終い弘法」と呼ばれ、この1年間の無病息災を感謝して年間で最もにぎやかな弘法市が開かれます。地元の参詣者や観光客で賑わう「終い弘法」では骨董品や古着のほか、葉ボタンや梅、千両の苗、干しガキ、翌年のえとの置物など、迎春用の品を売る店がずらりと並びます。終い弘法が、明日12月21日に催されます。ところで、一般に神社の祭日や寺院の縁日の市は古い起源もっていますが、「弘法市」の縁日がいつ頃始まったかについてのはっきりとした記録は残っていません。ただ、天狗草紙絵巻の中に、東寺南大門で物を売る商人の図が見受けられたり、東寺百合文書には、応永10年(1403)、足利義満の時代に南大門に一服一銭の茶店があったことが記されています。これによって鎌倉中期から室町時代にかけて、境内の特定の地域で商行為が行なわれていたことがわかります。
私も何度か足を運んだことがあるのですが、お寺の中を歩いて商品を見ているだけで楽しい気分になります。是非是非、2005年の終い弘法にお出かけ下さい!
〔 住 所 〕京都府京都市南区九条町1
〔アクセス〕JR「京都駅」西口から南西へ徒歩15分
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