朝日焼作陶館

皆様は朝日焼と呼ばれる陶器をご存知でしょうか。朝日焼は、京都の宇治市で焼かれる陶器で、朝日山の麓に窯が作られたことから朝日焼と呼ばれるようになったとされています。
慶長年間に奥村次郎右衛門によって創始されたと言われており、現在で15代に渡って伝えられています。江戸時代には遠州七窯の一つにも数えられているのですが、1648年頃に一度廃絶してしまいます。その後、1861年に松林長兵衛によって再興され現在へと続いています。お茶の生産が盛んな宇治で作られ、遠州七窯の一つにも数えられていた為、次第に茶器が中心となってゆくのですが、宇治茶が高値で取引されてゆくのに並行して、高級な茶器が多く作られるようになったのだそうです。
この宇治のあたりは、古くから良質の粘土が採れた為、須恵器と呼ばれる土器も作られていたようで、窯場跡なども発見されています。この須恵器は、古墳時代から平安時代に渡って生産されていた土器で、埴輪(はにわ)などに見られる土師器よりも高級とされていたそうです。また、この地では朝日焼が作られる様になる前は宇治焼と呼ばれる器が作られていたそうなのですが、その経歴も何もが謎とされているのだそうです。
さて、少し話が逸れてしまいましたが、朝日焼は豊臣秀吉などからも高い評価を得ていたとされており、様々な方面から庇護を受けながら着実に茶器としての地位を高めていきました。そのような朝日焼の陶芸を体験できる施設が宇治川のすぐ側にあります。朝日焼作陶館と呼ばれるこの施設では、1日陶芸体験や絵付け体験の他、テーマに沿って数回にわたって作品を制作する教室などが開かれています。本格的な陶芸に挑戦することができますので、興味のある方は一度参加されてみてはいかがでしょうか。また、この朝日焼作陶館に隣接している窯元展示室では、様々な作品を見ることもできますし、朝日焼を購入することもできますので、皆様も一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。



朝日焼作陶館
住所:〒611-0021 京都府宇治市宇治山田11
営業期間:10:00〜17:00(予約制) 月曜・第2日曜休館
料金:陶芸体験 3150円〜、絵付け体験 3150円〜
問合せ:0774-23-2511(代)、0774-23-2517(作陶館直通)
アクセス:JR奈良線 宇治駅 徒歩15分/京阪電車 宇治駅 徒歩7分



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☆朝日焼作陶館☆