光明寺・仁王門

先日、黒谷和紙(→こちら)をご紹介させて頂きましたが、皆様はこの黒谷和紙の里のある綾部市に国宝に指定されている二王門があることをご存知でしょうか。知らない方も多いかと思いますので、本日は、この二王門のある光明寺をご紹介させて頂きます。
光明寺は、599年に聖徳太子によって開創されたと伝えられているお寺で、千手観音菩薩を本尊としています。673年頃には修験道の道場として、また、10世紀の初め頃には真言密教の道場として中興されています。最盛期には山一帯を境内とし、72にも及ぶ坊舎を有していたのだそうです。それも、数度の兵火によって本堂をはじめ、三重塔や法華堂、鐘楼などを焼失し、1533年以降、上林氏によって伽藍の再建が行われたのですが、1572年と1579年に明智光秀によって焼き討ちにされ、焼失しました。その後、1836年に本堂の再建が行われ、現在残されている他の建物も、多くはこれ以降に再建されたものが残されています。大正に入って後も、庫裏や方丈などを焼失してしまう火災にあいますが、庫裏は1916年に再建され、今に残されています。
このように、何度も火災に遭い、再建されてきた光明寺ですが、二王門は1242年から53年にかけて建てられたものが残されています。本堂などから離れた石段の途中に建てられていたことなどから焼失を免れているのですが、長い年月にわたって手入れをされていなかった為、1950年に解体修理が行われた時には、崩れる寸前となっていました。この二王門が、解体修理によって三間一戸二重門の栗板4500枚を三重に重ねた栩葺き入母屋造りの堂々とした姿を取り戻し、1954年には国宝に指定されました。山の中腹にあるため、途中の階段がきつく、簡単には近くまで行くことができませんが、ちょっとしたハイキングとして訪れてみられてはいかがでしょうか。
また、この光明寺のある君尾山の裾野にはあやべ温泉二王の湯があります。この二王の湯の二王はもちろん二王門から付けられているのですが、温泉や食事、地元の特産品の買物などを楽しむことができます。ハイキングやドライブで疲れた体を休めることができますので、一度立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。



光明寺
住所:〒623-1131 京都府綾部市睦寄町君尾1-1
開門時間:境内自由
問合せ:0773-55-0550
アクセス:JR山陰本線 綾部駅あやバス 上林線 あやべ温泉前停 徒歩40分
駐車場:有(30台 無料)



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