地蔵院(竹の寺)

皆様は以前にご紹介させて頂いております地蔵院(→こちら)の情報は狩野コーポレーションHPへ]2007.3.29)を覚えておられるでしょうか。北野天満宮の近くにあり、散り椿で有名な椿の寺としてご紹介させて頂いていたのですが、皆様ご覧になられましたでしょうか。機会があれば、是非一度足を運んで頂ければと思うのですが、この散り椿で有名な地蔵院だけでなく、皆様の身近なところにも地蔵院と名前の付くお寺があるのではないでしょうか。地蔵院と呼ばれるお寺は、日本中さまざまなところにあり、京都では先述の椿の寺や、これも以前にご紹介させて頂いている地蔵禅院(地蔵院とも呼ばれている→こちら)などがあります。この他にもたくさんありますが、本日は竹の寺と呼ばれている地蔵院をご紹介させて頂こうと思います。
この地蔵院は、鈴虫寺苔寺西芳寺)の近くにあり、門前から本堂へと続く砂利道の参道脇に広がる竹林が竹の寺と呼ばれる所以となっています。とんち話の一休さんとして知られている一休禅師が、子供の頃に一時期修養されたと言われるお寺で、1367年に細川頼之によって創建されました。応仁の乱などによって創建時の諸堂は焼失してしまい、現在は再建された本堂と方丈が残されています。この本堂には伝教大師の作とされている本尊の地蔵菩薩が祀られており、他にも夢窓国師や宗鏡禅師、細川頼之の木像が安置されています。この本尊の地蔵菩薩は谷の地蔵とも呼ばれており、延命、安産のご利益が頂けるそうなので、皆様も一度お参りされてみてはいかがでしょうか。
また、この地蔵院の方丈は京都市有形文化財に指定されており、方丈前庭園も京都市の名勝に指定されています。この庭園は十六羅漢の庭と呼ばれる平庭式枯山水で、敷き詰められたスギ苔に十六羅漢を表わす自然石が並んでいます。この石は十六羅漢の修行の姿を表現しているとされており、胡蝶佗助と呼ばれる椿も有名ですので、皆様も訪れられた際にはじっくり鑑賞してみられてはいかがでしょうか。
この地蔵院は、鈴虫寺苔寺といった有名な観光スポットの近くにあるにも関わらず、あまり知られていないため、比較的ゆったりとした時間を過ごすことができます。皆様もこの辺りを訪れられた際には、少し静かな時間を過ごしに立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。



地蔵院(竹の寺)
住所:西京区山田北ノ町23
開門時間:9:00〜16:30 無休
料金:方丈庭園 大人 500円、中学生以下 300円
問合せ:075-381-3417
アクセス:阪急電車 上桂駅 徒歩13分/京都バス 苔寺停 徒歩3分



京都 不動産(賃貸物件・売買物件etc)の情報は狩野コーポレーションHPへ