聖護院

あっと言う間にゴールデンウィークは終わってしまいましたが、皆様ゆっくりと休暇を楽しまれたでしょうか。連休こそは、と忙しく飛び回っておられた方もおられるかとは思いますが、十分に気分転換ができたのではないでしょうか。狩野コーポレーションのスタッフ一同も、本日から気分も新たに営業を開始しておりますので、皆様もお近くを通られる事がありましたら、お気軽にお立ち寄り頂ければと思います。
さて、皆様は聖護院という地名をご存知でしょうか。代表的な京野菜の一つである聖護院大根や、京都のお土産で有名な八つ橋メーカーの一つである聖護院八つ橋といったものでご存知の方も多いかと思いますが、聖護院大根も聖護院八つ橋も聖護院村で作られていた為に、聖護院と名前に付けられています。余談になりますが、明治頃までは、聖護院村の東側は鴨川にかけて森が広がっており、この聖護院の森が錦の織物の様に美しかった為に「錦林」と呼ばれ、地名として定着したのだそうです。平安神宮のある岡崎とも近いところですので、皆様もこの辺りへ訪れられた際には昔の錦のような森を思い浮かべながら近隣を散策されてみてはいかがでしょうか
さて、この聖護院の地には聖護院と呼ばれるお寺があります。以前にご紹介させて頂いております積善院準提堂(→こちら)のすぐ西隣に置かれており、積善院準提堂は聖護院の塔頭寺院の一つになります。この聖護院は、園城寺の僧であった増誉が、1090年に白河上皇の熊野詣の先達を務めたことから常光寺を下賜されたことに始まるお寺で、聖体護持の2字を取って聖護院と改名されました。その後、4代目の門主後白河天皇の皇子である静恵法親王が就いてからは、宮門跡寺院として、また、本山派修験の管領である熊野三山検校職としても地位も固めていきました。しかし、応仁の乱などで焼失し、その後、岩倉長谷や烏丸今出川、烏丸上立売などへ転々としたのですが、その度に焼失し、1676年に現在の場所に戻ってきたのだそうです。今残されている建物はこの時のものなのですが、書院は江戸時代初期の例として国の重要文化財に指定されています。参拝には事前の申し込みが必要ですが、江戸時代に起こった皇居火災の時には仮皇居となった聖護院には遺品も多く残されていますので、訪れられた際にはじっくりと見てみられてはいかがでしょうか。



聖護院
住所:〒606-8324 京都市左京区聖護院中町15
拝観時間:10:00〜、14:00〜 各50分ほど ※要予約(ハガキにて申込)
料金:600円
アクセス:京阪電車 神宮丸太町駅 徒歩5分
問合せ:075-771-1880



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☆聖護院門跡☆