妙心寺・釈尊降誕会(花まつり)

早いもので、本日からカレンダーは4月に変わり、1日の今日はエイプリルフールということもあり、朝から小さな嘘をついて楽しんでみたり、どんな嘘にしようか楽しく悩んでおられる方も多いのではないでしょうか。4月に入ると、新年度も始まり、新しい出会いもたくさんあるかとは思いますが、ちょっとしたユーモアも交えながら楽しい生活にしたいですね。
さて、皆様は京都の花園という地域をご存知でしょうか。JRの駅もありますので、どこかで名前を聞かれたことはあるのではないでしょうか。この地名の由来は、以前に蓮の寺としてご紹介させて頂いた法金剛院(→こちら)の広大な敷地に珍しい草花が多く植えられていた他、この近辺に多数存在した公卿の邸や山荘に四季折々の花が咲き乱れていたことから花園と呼ばれるようになったとされています。また、この花園の地は、花園法皇離宮のあった土地でもあります。ちょうど皇室と北条、足利家による政権をめぐる対立が起きていた時代の天皇であった花園天皇は、政治にはあまり関与せず、読書や絵画などを楽しむ学識に優れた方であったそうです。39歳で出家し花園法皇となってからは、離宮妙心寺という禅寺に改め、さらに禅の道を深められたとされています。
現在の妙心寺は、臨済宗妙心寺派の総本山で、広大な敷地には、山門や法堂などの伽藍を中心に46にもなる塔頭寺院が立ち並び、名勝に指定されている庭園や国宝、重要文化財なども多く残されています。これらの塔頭寺院の殆どが非公開で、桂春院、大心院、退蔵院のみが常時公開されています。この他にも、期間限定で特別公開されているのが大法院、大雄院、東林院、慧照院で、このうちの東林院は沙羅双樹で有名です。先述の通り、妙心寺には数々の国宝や重要文化財がのこされているのですが、中でも法堂の天井に描かれた雲龍図(うんりゅうず)は、狩野探幽の代表作として有名で、八方にらみの龍と言われれば思い当たる方も多いのではないでしょうか。
このように、様々な見所のある妙心寺ですが、4月8日から12日は、釈尊降誕会花まつり)も行われますので、皆様も足を運んでみられてはいかがでしょうか。



妙心寺
住所:京都市右京区花園妙心寺
拝観時間:9:00〜16:00(3月19日〜4月15日、4月22日 拝観中止日)
料金:境内自由、法堂拝観 大人500円
問合せ:075-461-5226
アクセス:JR山陰本線 花園駅 徒歩5分/京福電鉄北野線 妙心寺駅 徒歩3分
釈尊降誕会花まつり
日時:4月8日〜12日



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☆妙心寺☆