長岡京・イルミネーション2008
京都に京都御所を中心とする平安京が置かれていたことは、皆様よくご存知のことでしょう。794年に長岡京から遷都され、平安京が誕生したのですが、皆様はこの長岡京がどのあたりにあったのかすぐに思い浮かびますでしょうか。長岡京は、現在の向日市や長岡京市、京都市右京区にまたがる地域にあった都で、奈良の平城京から784年に遷都されました。桓武天皇によって造営が始められた都なのですが、遷都を始めた翌年の785年に造長岡宮使である藤原種継が暗殺され、その容疑が桓武天皇の同母弟である早良親王にかけられました。乙訓寺に幽閉された早良親王は、絶食をして無実を訴えていたのですが、淡路に流される途中で衰弱のため亡くなられます。その後、都では早良親王の怨霊に因るとされる河川の氾濫などといった災害や疫病など、数々の凶事が続き、わずか10年で平安京へ遷都されたのだそうです。少し前までは実在していたかどうかのわからない幻の都とされていたのですが、1954年頃からの発掘によって少しずつ京域や建造物の跡が明らかにされ、1964年には国の史跡に指定されました。今でも豊かな自然が残り、竹細工が数多く見られる他、筍の季節には様々な筍加工品も味わえますので、一度足を運んで見られてはいかがでしょう。また、先日ご紹介させて頂いている長岡天満宮（→こちら）を訪れられた際にも、少し周囲を散策されてみると、様々な出会いがあるのではないでしょうか。
さて、この長岡天満宮や長岡京の界隈へは、阪急電鉄の長岡天神駅やＪＲの長岡京駅からアクセスすることができるのですが、ＪＲ長岡京駅では11月28日から年明けの1月4日までイルミネーション2008が行われます。このイベントは今年で3年目となるイベントで、JR長岡京駅の西口地区再開発事業完成に合わせて始められました。8万球ほどのカラフルなLEDや電球で樹木や壁が飾られ、夜の街がきらびやかな光で溢れます。歩道や公園など、でのんびりと眺めることができますので、皆様も一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。また、同時期に、東口にある村田製作所本社ビルの壁面にも飾りがつけられますので、こちらも合わせてご覧になられてはいかがでしょうか。
○イルミネーション2008
日時：平成20年11月28日〜平成21年1月4日 日没〜22：00
場所：ＪＲ長岡京駅西口〜犬川
問合せ：050-7105-8500 長岡京都市開発株式会社
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