加悦SL広場

少し前に丹後と京都を結ぶちりめん街道をご紹介させて頂いておりますが、皆様は覚えておられますでしょうか。ちりめん街道は、丹後で生産された丹後ちりめんを京都市内へ運ぶ為の道で、ちりめん飛脚と呼ばれる人たちが反物を担いで走っていたそうです。その後、ちりめん工場などが建てられ、生産量が増え始めると、他の輸送手段も必要となってきました。そこで、村民823名の出資によって大正14年に加悦鉄道が設立されました。翌大正15年には加悦駅から国鉄へ連絡できる丹後山田駅までの5.7kmの区間が開業し、丹後ちりめんの輸送はもちろんのこと、村の子どもたちの通学の足としても活躍しました。また、昭和14年には大江山でニッケルが発見され、採掘されたニッケルを運ぶ為に加悦駅から鉱山駅までの2.6kmが延長されました。しかし、終戦によってニッケルの輸送がされなくなったことや、交通手段の多様化に伴う鉄道利用者の減少によって、昭和60年4月30日に惜しまれながらも廃線となりました。
このように、60年以上の歴史のある加悦鉄道ですが、開業当時の加悦鉄道2号機関車が今も残されています。加悦鉄道2号機関車は、イギリスRt.Stephenson社製の蒸気機関車で、平成17年には重要文化財にも指定されました。この加悦鉄道2号機関車は日本で2番目に古いとされており、加悦SL広場に展示されているのですが、加悦SL広場にはこの他にもSLをはじめ、市電や山陰線で使われていた雪掻車など、珍しい車両が27両も展示されています。実際に触れたり、乗ったりする事ができますので、子どもだけでなく、大人でも十分に楽しむことができるのではないでしょうか。
また、この加悦SL広場には、実際に加悦鉄道で使用されていた車両を改造した「カフェ蒸気屋」でティータイムやランチタイムを楽しむことができるほか、北近畿ではここにしかないブロートホルンのパンを購入することができます。どちらも加悦SL広場でしか味わえませんので、訪れられた際には試してみられてはいかがでしょうか。



加悦SL広場
住所:〒629-2422 京都府与謝郡与謝野町字滝941-2
営業時間:4〜10月 10:00〜18:00、11〜3月 10:00〜17:00 年中無休
料金:中学生以上 500円、小学生 300円
問合せ:カヤ興産株式会社  TEL 0772-42-3186
アクセス:北近畿タンゴ鉄道乗 野田川駅→加悦フェローラインバス SL広場停
駐車場:有り(無料)



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☆加悦SL広場☆