内山ブナ林
皆様は白神山地へ訪れられたことがあるでしょうか。この白神山地は、青森県の南西部と秋田県の北西部にまたがる山地で、130,000haにも及びます。この山地に広がるほぼ手付かずのブナの原生林は世界最大級であると言われており、中心部の17,000haは世界遺産に登録されています。白神山地のブナ林には、ブナ以外にも多種多様な植物が見られ、ツキノワグマやクマゲラなど、多種多様な動物を見ることもできます。ありのままの生態系を見ることのできる数少ない土地ですので、ゴミで汚したり、木々を傷をつけないように細心の注意を払わなくてはなりませんが、一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
さて、世界最大級のブナ林である白神山地をご紹介させて頂きましたが、皆様は京都に北近畿最大級のブナ林があることをご存知でしょうか。京都府の高尾山から鼓ヶ岳にかけて広がる内山ブナ林は、通常、標高600m以上で育つと言われているブナの林が、標高400ｍからの斜面に広がり、ブナだけでなく、楓やケヤキなどといった300種類にも登る植物が自生しています。面積は40haで、白神山地に比べると規模は比べようもありませんが、散策路が整備されており、入り口付近にはログハウス風に建てられた自然観察施設のブナハウス内山も設置されています。これからの季節は、紅葉も美しく、ハイキングにも丁度良い気候ですので、皆様も一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
ブナは、温帯域に生育する落葉樹で、灰白色できめの細かい樹皮をしています。雌雄同株で、春には花を咲かせるのですが、形はどんぐりのような実ですが、どんぐりのような渋みもなく、胚乳は脂肪分も豊富で美味しいのだそうです。生のまま食べることもできるそうなので、ブナ林を探索されている際に、また、ご近所でブナの木を見つけられた際には、実が落ちてないか探してみられてはいかがでしょうか。
内山ブナ林
住所：京都府京丹後市大宮町五十河（内山）
問合せ：京丹後市役所大宮市民局地域事業課 0772-69-0732
アクセス： 北近畿タンゴ鉄道宮津線 丹後大宮駅 車30分
駐車場：有り（無料）
