浦島太郎伝説・浦嶋神社

先日ご紹介しました伊根町には、皆様ご存知の浦島太郎伝説の最も古い起源を持つとされている神社が残されており、乙姫の打ち掛けや玉手箱など浦嶋伝説ゆかりの宝物が今も伝えられています。また、浦嶋の絵巻物と言われているものも残されており、こちらは国指定重要文化財となっています。本日は、この浦島太郎伝説ゆかりの品々が保存、展示されている浦嶋神社をご紹介させていただきます。
浦島太郎の昔話は、皆様ご存知の通り、亀を助けた浦島太郎が龍宮城へ誘われ、乙姫と共に楽しい時間を過ごすが、龍宮城を後にして故郷に戻ってみると、すでに300年の時が過ぎ去っており、途方にくれた浦島太郎が、別れの際に乙姫から渡された玉手箱をあけると、中から白い煙が出てきてお爺さんになってしまう、というお話ですね。この浦島太郎のお話は、日本書紀万葉集にも登場するお話で、7世紀の終わり頃にはすでに存在していたとされています。これらの物語の中では、浦島太郎は水江浦嶋子という名前で登場し、丹後国与謝郡日置里筒川村に住んでいたとされています。この水江浦嶋子の話をベースに御伽草子などが書かれ、一般的な昔話の一話になったとされています。
冒頭でも述べたように、浦島太郎が持ち帰った玉手箱などが伝えられているのが浦嶋神社です。この浦嶋神社は、825年に創建された神社で、浦嶋太郎を筒河大明神として祀っています。宇良神社とも呼ばれており、醍醐天皇撰上の延喜式神明帳にも式内社としてその名前が登場しています。宝物殿では、玉手箱や浦嶋の絵巻物なども展示されていますので、訪れられた際には覗いてみられてはいかがでしょうか。また、境内には力石と呼ばれる2つの石があり、110kgあるとされています。この石を持って1000m歩いた力持ちがいたという伝説も残されているそうなので、皆様も持ち上げられるかチャレンジされてみてはいかがでしょうか。
この浦嶋神社の近くには、水の江浦島公園と呼ばれる浦嶋太郎伝説を詳しく知ることのできる施設や、本庄浜海水浴場などがあります。先日紹介した舟屋の集落からもすぐ近くですので、夏の小旅行に訪れてみられてはいかがでしょうか。



浦嶋神社
住所:京都府与謝郡伊根町本庄浜191
拝観時間:境内自由(宝物殿9:00〜17:00)
料金:無料(宝物殿400円)
問合せ:0772-33-0721
アクセス:北近畿タンゴ鉄道 天橋立駅丹海バス 浦嶋神社前停 徒歩2分
○本庄祭(浦嶋神社例大祭
日時:8月6日〜7日



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☆伊根町観光協会☆