伊根祭・海の祇園祭
昨日は海の日でしたが、皆さまの中で海へ遊びにいかれたかたはおられるでしょうか。毎年、今年は何回海へ遊びに行こうかと考えるのですが、いつも、お盆を過ぎてから今年も行けなかったなあと後悔をします。幸い、京都市内からは琵琶湖も近いので、お盆を過ぎてもクラゲを気にすることなく泳ぐ事ができますが、やはり、夏には海で遊びたいものですね。
さて、先日は少しだけ祇園祭のお話をさせていただきましたが、皆様は海の祇園祭と呼ばれるお祭りがあることをご存知でしょうか。京都府与謝郡伊根町にある伊根湾では、毎年7月27日から28日にかけて伊根祭が行われます。この伊根祭は、300年程の伝統を持つ伊根の八坂神社のお祭りで、例祭と大祭に分けられ、海上での安全や大漁、五穀豊穣を祈って行われます。例祭では、御稚児舞や太刀振りなどが行われ、大祭では、例祭で行われる行事だけでなく、船屋台４舳による海上渡御も行われます。この海上渡御で見られる神輿を乗せた船が伊根湾を渡る様子は、物語の一場面様に美しいものですので、是非一度訪れてみられてはいかがでしょうか。
この伊根祭の行われる伊根町は、丹後半島の北端に位置しており、浦島太郎伝説の浦嶋神社があることでも知られています。伊根湾に面した海岸部には、湾を取り囲むように舟屋が並び、伝統的な海辺の風景を見ることができます。この舟屋は、現在230軒ほど残されており、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。この舟屋とは、1階部分が舟揚場となっており、2階は縄や網を干したり、作業ができるようになっており、歩み板という幅30cmほどの板を渡した床は、風通しや水切れも良いようにされています。現在は、外観は同じでも、2階部分を機織りの作業場としていたり、客室にしている建物も多くなってきました。20軒ほどの民宿があり、舟屋に宿泊することもできます。これからの季節は釣を楽しむこともできますので、一度足を伸ばしてみられてはいかがでしょうか。
また、この伊根湾を遊覧船でまわる伊根湾めぐりでは、海上から舟屋の並ぶ風景を見ることができます。船の上を飛ぶゆりかもめに餌をあげたり、海風に吹かれながら30分ほどの船の旅を楽しんでみられてはいかがでしょうか。
伊根祭
会場：京都府与謝郡伊根町 伊根湾一帯、八坂神社
日時：7月27日・28日
問合せ：0772-32-0277 （伊根町観光協会）
アクセス：北近畿タンゴ鉄道天橋立駅からバス50分、バス停：伊根下車
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