恵心院・花のお寺

ついに6月に突入し、2008年も折り返し地点を迎えつつありますね。これから梅雨に入り、ジメジメとした日が続きますし、夏に向けて気温もどんどん高くなってゆきますので、健康第一で頑張っていきたいですね。とはいえ、梅雨に入ると家の中で過ごすことが多くなってしまいますが、梅雨時期に楽しめるスポットを皆様はどのくらいご存知でしょうか。なかなか雨の日を屋外で過ごそうとは思わない方も多いかと思いますが、大原の三千院(→こちら)や、宇治の三室戸寺(→アジサイ、→)など雨の時季に美しいお寺もあります。この他にも、睡蓮や菖蒲などは雨の日にもその味わいを楽しむことができますので、少しお出かけされてみてはいかがでしょう。
さて、先述の三室戸寺からさほど遠くない所に恵心院というお寺があります。この恵心院は弘法大師を開基として821年に建てられたお寺で、創建当時は竜泉寺と呼ばれていたそうです。その後、戦火によって荒廃していたものを、1005年に比叡山横川の恵心僧都が再興し、その時から名前が恵心院と変わったのだそうです。この恵心僧都源氏物語宇治十帖の中に登場する横川の僧都のモデルとも言われているそうです。
藤原氏豊臣秀吉だけでなく、春日局などの徳川家からも庇護されていたそうなのですが、数々の戦火によってその境内は縮小し、現在では1559年に造られた本堂と表門のみが残されています。この本堂には平安時代後期に造られた木造の十一面観音立像が安置されており、庭には季節ごとの花が所狭しと咲き乱れます。この花は、住職が育てているものだそうで、冬に水仙が花を咲かせると、春にはヤマブキ、梅雨にはアジサイと次々と花を咲かせます。それ以外にも今の時期にはホタルブクロが白い花を咲かせますし、他にも多くの草花が育てられており、どの時季に訪れてもその季節の花を楽しめます。
三室戸寺からも遠くないことは先ほども述べましたが、宇治神社からも近く、平等院からも川を挟んだ対岸の山際になります。徒歩で回れる範囲にたくさんの見所がありますので、宇治にお出かけをされた際には少し足を伸ばしてみられてはいかがでしょうか。



恵心院
住所:宇治市宇治山田67
開門時間:6:00〜17:00 境内自由
問合せ:0774-21-3942
アクセス:京阪 宇治駅 徒歩10分/JR 宇治駅 徒歩15分



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