車折神社・三船祭

皆さまは先日京福電鉄を紹介させて頂いた際に登場した「車折神社」の読み方を覚えておられますでしょうか。これは、クルマザキ神社と読み、約束を違えないことを守る神様として信仰を集めています。桜の名所でもありますので、桜の時期にすでに足を運ばれた方も多いかもしれませんが、本日はこの車折神社をご紹介させて頂きたいと思います。
車折神社は、平安時代儒者である清原頼業を祀る神社で、この清原頼業は大外記の職を24年間も勤めた人物です。この清原頼業が没した後、現在の場所に廟が建てられ、多くの桜が植えられていたことから、桜の宮と呼ばれていたのだそうです。この桜の宮の前を後嵯峨天皇が嵐山の大堰川へ遊幸の際に通られると、突然車が動かなくなり、牛車の轅が折れてしまったのだそうです。その為、後嵯峨天皇から車折大明神という神号や、正一位の位階も与えられ、車折神社と呼ばれるようになったのだそうです。
さて、冒頭でも述べたように、この神社は様々な約束事が違えないことを守る神社として信仰をされているのですが、具体的には、約束が守られる事によって売買の集金が滞りなく進むといった商売繁盛、金運、財運の向上。恋愛などといった人間関係に関しても様々な約束事が守られ、順調に成就する良縁、恋愛成就のご利益が頂けると言われています。また、本殿の前には、祈念神石が積み上げられているのですが、これは社務所でもらった石を持ち帰って神棚に祀ってお願いをすると願いが叶うというもので、願いの叶った人々が違う石を拾いお礼の言葉を記して奉納する為、山のようになっているのだそうです。
また、境内には天照大神が天の岩戸に隠れてしまった際に、天照大神が出てくるよう外で舞を舞った天宇受売命を祀る芸能神社があり、本殿は祈願札やステッカーで覆われ、玉垣にも良く知られている芸能人の名前などが並びます。
この車折神社では、5月18日に三船祭が行われ、嵐山の大堰川平安時代そのものの船遊びが行われます。衣装なども当時のものが再現されていますので、一度足を運んでみられてはいかがでしょうか。



車折神社
住所:〒616-8343 京都市右京区嵯峨朝日町23
拝観時間:8:30〜17:30
料金:境内自由
問合せ:075-861-0039
アクセス:JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅 徒歩10分/京福電鉄嵐山線 車折神社駅
○三船祭
日時:5月18日 12:00〜
場所:車折神社大堰川



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☆車折神社☆