本満寺・枝垂桜

皆様は自分の住んでおられる都道府県のシンボルの木をご存知でしょうか。例えば、大阪の府木は銀杏(イチョウ)ですし、滋賀県の県木は紅葉(モミジ)です。そのように、京都にもシンボルの木があるのですが、皆様は何かおわかりになるでしょうか。花粉症の方はその名前を聞くだけで鼻がムズムズされるかもしれませんが、京都の府木は北山杉になります。木立が天に向かってまっすぐ伸びる姿を伸びゆく京都のシンボルとして、昭和41年に制定されました。
このようなシンボルとなる木だけでなく、鳥や草花もそれぞれの県で制定されています。京都の府鳥はサバ鳥とも呼ばれているオオミズナギドリで、府の草花は撫子です。この草花とは別に京都府の花というものも制定されているのですが、その府花が枝垂桜になるのだそうです。枝は細く弱々しい感じがしますが、風雪に負けない芯の強さが京都の気質に通じるものがあるとされています。この枝垂桜もちょうど盛りを迎えていますので、本日は枝垂桜の綺麗なお寺を紹介させて頂きたいと思います。
下鴨神社の近く、今出川通りから少し北へ行ったところに本満寺というお寺があります。この本満寺は1410年に創立された日蓮宗のお寺で、戦国時代の武将で「願わくば、我に七難八苦をあたえ給え」と三日月に祈ったとして有名な山中鹿之介の墓があることでも知られています。後奈良天皇勅願寺であったことや、徳川吉宗の病気治癒を祈願し、それが叶ったことでもしられており、病気平癒だけでなく、商売繁盛などにも広くご利益が頂けるのだそうです。
この本満寺の境内に、大きな枝垂桜が1本植えられています。枝垂桜はちょうど3月下旬のこの時期に盛りを迎えます。境内に枝垂桜は1本しかありませんが、大きな枝垂桜は、それ1本だけでも十分見ごたえがあります。下鴨神社も近いですので、少し足を伸ばしてみられるのも良いでしょうし、高野川沿いの桜もなかなか見ごたえがありますので、のんびり散歩をしながら桜を観賞されるにはもってこいではないでしょうか。機会がありましたら、ぜひ一度春の散歩に訪れてみられてはいかがでしょうか。



本満寺
住所:京都市上京区寺町今出川上ル2丁目鶴山町16
開門時間:9:00〜17:00 無料
問合せ:075-231-4784
アクセス:市バス 河原町今出川or葵橋西詰停 徒歩5分/京阪電鉄 出町柳駅 徒歩10分



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