平岡八幡宮・花の天井

皆様は花の名前を何種類くらい言うことができるでしょうか。花を咲かせる植物は細かい品種を含めると、世界中で約20万種にも及ぶそうです。その中で、梅だけでも日本で400種類以上(1600種類になるとの説も)あるとされており、これから盛りを迎える桜でも70種類以上の品種があるのだそうです。何気なく見ておられる桜の中にも、似ているようで違った品種のものが含まれているかもしれませんね。
さて、このように世界中には数多くの花があるのですが、そのような花の中から厳選された44種類の花が描かれた天井があることを皆様はご存知でしょうか。花の天井と呼ばれるこの天井は、平岡八幡宮の内陣の天井で、毎年春と秋に公開されています。中には葡萄の絵も混じっているこの花の天井は、江戸時代末期に画工である綾戸鐘次郎藤原之信よって描かれたもので、44枚の極彩色の絵は、今も江戸時代から残されているものとは思えない美しさを見せています。今年の春の公開は3月14日から5月5日まで行われておりますので、皆様も一度足を運んでみられてはいかがでしょう。
この花の天井のある平岡八幡宮は、山城国最古の八幡宮であると言われており、809年に弘法大師神護寺の守護神として自ら描いた僧形八幡神像をご神体として祀ったことに始まります。平安時代の終わりごろに一度荒廃したが文覚によって再興され、室町時代には火災によって社殿が焼け落ちましたが足利義満によって再建されました。その後、江戸時代(1826年)に仁孝天皇の命によって社殿が修復され、今のような姿になりました。
平岡八幡宮は、先程の花の天井でも有名なのですが、高雄もみじの参道や椿の名所としても知られています。境内には約200種類の椿が植えられており、その中には白玉椿伝説で知られる樹齢150年を越える白椿や、樹齢200年を超える紅椿なども含まれています。丁度、3月14日から4月13日までの1ヶ月間は椿も盛りを迎え、椿を愛でる会が行われておりますので、一度訪れてみられてはいかがでしょうか。



平岡八幡宮
住所:〒616-8271  京都市右京区梅ヶ畑宮ノ口町23
参拝時間:10:00 〜 16:00
料金:中学生以上 500円(神殿、花の天井のみ有料)
問合せ:075-871-2084
アクセス:JRバス 平岡八幡停 徒歩3分
○椿を愛でる会
日時:3月14日〜4月13日 無料
○花の天井 春の特別公開
日時:3月14日〜5月5日 500円



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