東林院・小豆粥

皆様は妙心寺というお寺をご存知でしょうか。広大な敷地を有しているこのお寺は、もともとは花園法皇離宮で、1337年に禅寺に改められました。境内には数多くの塔頭が並び、八方にらみの龍や日本最古の名梵鐘、明智風呂など多くの見所を抱えています。是非一度訪れて頂きたいお寺ではあるのですが、この妙心寺に関しては、後日詳しく紹介させて頂くことにして、本日はこの妙心寺塔頭の一つである東林院を紹介させ頂きます。
東林院は、1531年に細川氏綱によって建立された三友院に始まるお寺で、1556年に山名豊国が妙心寺の中へ移し、山名家の菩提寺として名前も東林院に改められました。1832年に諸堂が一度大破しているのですが、本堂、庫裏などは山名家によって再建され、枯山水庭園や水琴窟もある今の姿になったのだそうです。
この東林院は、普段は非公開なのですが、年に数回特別に公開されています。その中でも沙羅双樹で有名なこのお寺では、6月中旬から7月初旬にかけて行われる「沙羅の花を愛でる会」がよく知られており、その時期には沢山の方が訪れられます。東林院の沙羅双樹は、樹齢300年を数える古木で、梅雨の時期になると白い花を咲かせます。平家物語の冒頭に出てくるように、雨に打たれるとすぐに落ちてしまう儚い花なのですが、落ちた花を楽しむことができますので、一度訪れてみられてはいかがでしょう。
また、今の時期は「小豆粥の会」も行われており、精進料理の小豆粥を頂くことができるのですが、それ以外の時でも、精進料理を体験する会などが開かれており、住職お手製の精進料理を頂くことができるそうです。それだけでなく、精進料理教室も開催されているそうなので、興味のある方は参加されてみてはいかがでしょう。
東林院は、宿坊としても利用できます。是非一度、ホテルや民宿とは違った雰囲気の中で、精進料理や禅を体験されてみてはいかがでしょうか。



東林院(妙心寺
住所:京都市右京区花園妙心寺町59
問合せ:075-463-1334
アクセス:JR 花園駅 徒歩8分/市バス 妙心寺北門前停 徒歩3分/市バス 妙心寺前停 徒歩5分
●小豆粥で初春を祝う会
日時:1月12日(土)〜31日(木) 11:00〜15:00
料金:3,700円



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☆妙心寺☆