かぐや姫竹御殿・中秋の名月

9月も終わりに近づき、だいぶ秋の気配が濃くなってきましたが、皆様は今日が中秋の名月であることをご存知でしょうか。旧暦の8月15日が中秋の名月となるのですが、本日、お月見をされる方も多いのではないでしょうか。今年の中秋の名月は、満月の2日前になりますので、真ん丸いお月様とはいかないかもしれませんが、月見団子でも食べながらゆっくり空を眺めてみられては如何でしょう。
さて、このような秋の満月を眺めていると、かぐや姫竹取物語)の昔話を思い浮かべられる方も多いのではないでしょうか。皆様もご存知のとおり、かぐや姫の物語は、竹の中から出てきた女の子が、大きくなって十五夜の夜に月から迎えに来た人たちに連れられて空へ帰って行く話で、その発祥の地とされる場所は全国に何箇所かあるのですが、京都にもそのようなかぐや姫の物語の発祥地であると言われている場所があります。
昔から竹と筍の産地であった西山・松尾の一帯は、今でこそだいぶ竹林の面積は減っていますが、今でも竹の多く育っている地域です。この松尾は、嵐山から見ると南手にあり、松尾大社鈴虫寺苔寺などがあるので、この辺りへ遊びに行かれる方も多いのではないでしょうか。そして、この苔寺の門の前には、かぐや姫竹御殿と呼ばれる建物があります。
かぐや姫竹御殿は、長野清助という竹工職人が、27年間を費やして一人で建てたとされる建物で、そのほとんどが竹で作られています。建物は、金閣寺を模した造りにされているのですが、昭和25年に金閣寺が炎上したことに影響を受けて造ったため、このような形になったそうです。また、この金閣寺の中にはかぐや姫の物語発祥の地とうこともあり、かぐや姫が祀られているのですが、折鶴祈願をすると願いが叶うと言われており、恋愛成就のご利益があるのだそうです。
建物内の壁から、細かな調度品まで、竹で作られているこの建物は、見所も多くありますし、長野清助の作品の展示も行われていますので、是非機会がありましたら寄り道をされてみてはいかがでしょうか。



かぐや姫竹御殿
住所:〒615-8287 京都府京都市西京区松尾万石町51
営業時間:土日祝12時〜17時(平日は予約による) 不定
料金:大人 300円
問合せ:075-922-0468 (予約専用)
アクセス:阪急電鉄 上桂駅 徒歩13分/松尾駅 徒歩12分
駐車場:あり(無料)



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