岩倉具視幽棲旧宅

実相院という寺院を皆様はご存知でしょうか。京都におられる方、また、京都でバスに乗られたことのある方は、その名を聞いたことがあるかもしれませんね。この実相院は京都市内の北方で岩倉と呼ばれる地域にあるのですが、その実相院の近くに、岩倉具視幽棲旧宅と呼ばれる建物があります。
岩倉具視幽棲旧宅は、その名前の通り、岩倉具視が隠棲した屋敷で、茅葺きと瓦葺きの2棟からなる質素なお屋敷です。皆様もご存知の通り、岩倉具視明治維新の際に大きな働きをし、以前に発行されていた500円札の肖像にも採用されていました。その岩倉具視が辞官落飾した際に、大工から譲り受け5年ほど住んだ屋敷で、その間にも活発に政治活動を続けていた為、岩倉具視は常に命を狙われていたのだそうです。
岩倉具視がそのような生活を続けていたこの屋敷も、今では民家に囲まれ、当時の風景とは違ってしまっていますが、今でも岩倉具視が生活していた当時の建物が残されています。また、敷地内には井上穀の碑文が刻まれた遺髪塚や、対岳文庫と名づけられた小さな博物館になっている洋館が残されています。この対岳文庫では、岩倉具視や志士の遺品を多数展示しておりますので、興味のある方は訪れてみられてはいかがでしょう。
冒頭でもお伝えしたように、実相院にも近く、鞍馬などへ向かう途中にもなりますので、こちらの方面へお出かけの際に、少し立ち寄ってみられてはいかがでしょうか。



岩倉具視幽棲旧宅
住所:京都府京都市左京区岩倉上蔵町100
開門時間:10:00〜17:00  月曜定休
料金:300円
問合せ:075−781−7984
アクセス:叡山電鉄 岩倉駅 徒歩10分



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