京都民芸資料館

皆様は民芸品と聞くと、どのようなものを思い浮かべられるでしょうか。旅行などに出られた際のお土産などが思い浮かぶでしょうか。本来、民芸品というものは、その土地独特の手工芸品のことで、最も私達の身近にある工芸品を指します。というのも、民芸という言葉は、民衆的工芸の略称として用いられるようになったもので、生活の中で用いられるあらゆる日用品のことをさした言葉として作られたものです。そのような「工芸品の大半を占める日用品の質が向上すれば工芸は発展する」という考えのもと、日用品の中に美を追求する「民芸運動」という活動が大正15年に柳宗悦河井寛次郎浜田庄司らによって始められ、現在でもその活動は続けられております。
この民芸運動では、生活の中で使われている日用品の美しさを見出し、活動しようとする日本独自の運動なのですが、この考えを受け継いだ人たちによって昭和56年に設けられた土蔵造りの資料館が京都の岩倉にあります。
京都民芸資料館と呼ばれるこの施設は、日本を中心にアジア各地の陶芸、染色、絵画や木工芸など、器から家具、衣類まで幅広く集められています。先述したように、土蔵造りの建物は、滋賀県の日野町から移築されたもので、内部は3階立てになっています。多くの展示物が並べられていますので、それらを見ているうちに、普段使っている物の中から、新しい発見があるかもしれませんね。
さて、この京都民芸資料館は、開放されている時期がとても限られているのですが、叡山電鉄木野駅からすぐの場所にありますので、鞍馬や貴船の方へ出かけられる際には、少し寄り道をしてみられてはいかがでしょうか。



京都民芸資料館
住所:京都市左京区岩倉幡枝町28-7
開館時間:3〜11月の第3日曜のみ 10:00〜16:00
料金:無料
問合せ:075-722-6885
アクセス:叡山電鉄 木野駅 徒歩3分



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