桂離宮

皆様もご存知の通り、京都には以前都が置かれていました。そのため、京都御所が作られ、そこで皇族の方が生活をされていたのですが、京都には御所だけでなく、あちらこちらに離宮と呼ばれる別荘のような宮殿が作られました。京都の大きな庭園の中には、その離宮の跡にお寺が造られ、庭園として開放されているものも多いのですが、今でも離宮として残されているものが2つあります。そこで、本日はそのような離宮の一つである桂離宮を紹介させていただきます。
桂離宮は、17世紀の中頃に八条宮の別荘として建てられたもので、書院、茶屋、回遊式庭園を備えています。造営には40年の歳月がかかったそうなのですが、約2万1000坪に及ぶ敷地は、庭園と建築・和の要素と洋の要素の調和がうまく図られているそうです。また、建築されてから一度も火災による被害をうけていないため、今なお江戸時代初期の文化をそのまま残しています。
この桂の地は、この桂離宮が建てられる以前から貴族の別荘地として多くの別荘が建てられており、平安時代には藤原道長の別荘もあったのだそうです。そのような別荘地であったのも、このあたりが観月の名所として知られていたからで、桂離宮にも観月の為のベランダのようなスペースが設けられており、月見台と名づけられています。
この桂離宮に入るには、事前に申し込みが必要になりますが、ドイツの建築家であるブルーノ・タウトが庭園と建築の美しさを絶賛したことでも有名ですし、洋風庭園の要素が組み込まれていたり、ふすまがチェック模様であったりと、他の日本庭園とはまた違った趣をかもし出していますので、是非一度訪れられてみてはいかがでしょうか。



桂離宮
住所:〒615-8014 京都市西京区桂御園
問合せ:075-211-1215 宮内庁京都事務所参観係
アクセス:阪急 桂駅 徒歩20分



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