京都絞り工芸館

皆様は、ハンカチやTシャツ等を染めた体験がありますでしょうか。そのような体験をされたことのある方は、市販の染料を使って染めたり、その辺に生えている草木を使って染めたりと、さまざまに楽しまれたことと思うのですが、その際に模様を入れてみられた方も多いのではないでしょうか。
染色時の模様の入れ方には、直に絵を付けたり、蝋を塗って防染したりと、数多くの方法があるのですが、その中でも、伝統的なものが絞りではないでしょうか。絞りは、生地を染める際に、染めたくない部分を糸でくくったりしめたりして模様を出す方法で、70℃〜90℃にもなる染料でたき染めをするのが特徴だそうです。この絞りの歴史は古く、日本書紀にも出てくるくらいなのだそうです。時期的には、6世紀か7世紀にはあったと言われているのですが、日本だけでなく、世界各国でそれぞれに染めの技術の一環として絞りの技術は発達していたそうです。その中で、日本だけが伝統産業として今なお多くの技術が残されており、独自の進歩を見せている技術は、「Shibori」として世界に通用するものだそうです。
さて、皆様はこのような絞りの技術を体験できる施設があることをご存知でしょうか。二条城の近くにある、京都絞り工芸館という施設は、京都の絞り染め専門のテーマ館として作られた体験・展示の為の施設で、2ヶ月毎に変わる特別展示では企画展示品を見ることができます。また、体験では40cm×40cmのシルク生地の袱紗に、傘巻き絞りや縫い〆絞りという技法で絞りの模様を作ることができます。模様は、数種類の中から選ぶことができ、小学2年生以上でしたら誰でも参加できます。1時間30分ほどで完成し、その日に持ち帰る事ができるそうですので、一度参加されてみてはいかがでしょうか。
作業自体は布に糸を巻いたり縛ったりして染めるというそれだけなのですが、昔からの多くの技術が詰め込まれています。また、一つ一つしわの付き方や染めた後のグラデーションが違ってき、一度絞るとほどくまでどのような模様が出るのか分からないのも楽しみの一つではないでしょうか。京都だけでなく、日本の伝統工芸の一つですので、是非一度体験してみられてはいかがでしょう。



京都絞り工芸館
住所:京都市中京区油小路御池南入る
営業時間:10:00〜17:00 不定
料金:【入館料】500円  【絞り体験】 3,000円(シルク生地 縦40?×横40?)
体験所要時間:平均1時間30分 ※作品は当日持ち帰り可 ※必ず事前にご予約ください
問合せ:075-221-4252
アクセス::地下鉄東西線 二条城前駅 徒歩3分/地下鉄烏丸線 烏丸御池駅 徒歩8分



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☆京都絞り工芸館☆