京都コンサートホール

円柱形の建物

皆様はパイプオルガンの音色を聞かれた事があるでしょうか。パイプオルガンは見た目は鍵盤が並んでいてピアノのようですが、音を出す原理はリコーダーやハーモニカのようなもので、いくつもあるパイプに空気を送り込んで音を出しています。このパイプオルガンの歴史は古く、紀元前3世紀のエジプトで原型となる楽器が作られたそうです。その後、17世紀に入って今の形に落ち着いたそうです。一つ一つ手作りで作られるパイプオルガンは、既成の大きさというものがなく、それぞれの建物に合わせて作ることができます。そのため、建築技術が発達し、より大きな建物が建てられるようになると、それに合わせて大きなパイプオルガンが作られるようになりました。そのように大きくなり、楽器の中ではもっとも複雑な造りをしているため、モーツァルトはパイプオルガンのことを楽器の王様と呼んでいたそうです。
このようなパイプオルガンを設置している施設が京都の北山にあります。京都コンサートホールと呼ばれるこのホールは1995年に平安建都1200年記念事業の一環として設立されました。その大ホールにパイプオルガンが設置されているのですが、ストップの数が90個もあり、国内最大級を誇っています。このストップというのは、パイプオルガンの特徴の一つで、鍵盤の左右に並んでいるボタンの事を指しています。このボタンを操作することによって音色を変えることができるので、ストップの数は音色の数になるのですが、その組み合わせによっては新しい音色を生み出すこともできます。京都コンサートホールのパイプオルガンには尺八や篠笛といった日本の伝統的和楽器の音色も備わっていますので、もし機会がありましたら、是非耳を澄ませて聞いてみられてはいかがでしょうか。
また、この京都コンサートホールの建物は建築家・磯崎新の設計で、内部がスロープになっている円柱形が特徴的な外見を作り上げています。また、喫茶店なども備わっていますので、近くを通られた際には、少し中で休憩されてみてはいかがでしょうか。



京都コンサートホール
住所:〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町1-26
開館時間:10:00〜17:00
休み:第1・3月曜日
問合せ:075-711-2980(京都市音楽芸術文化振興財団)
アクセス:地下鉄 北山駅 すぐ



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☆京都コンサートホール☆